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Aside
双子が高専にやってきて3日が経った。
美「ママ!今日おとまりしよ!」
菜「パパとおとまり!」
双子の事情を聞いて、まぁちょっとしたハプニング?はあったももの、夏油と二人で教室に戻れば、何故か私は双子に懐かれていた。
『………無理』
私が反射的に答えれば、双子は首を傾げる。
美「ママ……パパが嫌い?」
菜「……りこんのきき?……ドロぬま?」
『……別に嫌いでは……無い……ていうか…どこでそんな言葉覚えたの?』
美「……じゃあ……パパの事好きなんだ!」
菜「ママはパパのアイシテルでしょ?」
『……いや……普通。あのね?美々子ちゃん、菜々子ちゃん。人に対する気持ちはは別に好きと嫌いだけじゃ無いんだよ?普通だったり、無関心って事もある。』
美「むかんしん?」
菜「むかんしんってなに?」
『ん〜…好きな人が困っていたら助けたいって思うでしょ?嫌いな人が困っていたら、ざまぁみろって思う訳よ。無関心ってのは、その人が幸せだろうが、不幸だろうがどうでもいいって事かな?』
…………子ども相手に私はなんて話をしてるんだ……。
『……まぁあなた達が大人になった時、きっと分かるよ』
私がそう言って携帯を弄り出せば、双子は私をじーっと見つめる。
『…………なに?』
双子の視線に耐えられなくなった私は携帯を閉じて、双子に視線をやった。
美「パパはママのことだいすきだよ?」
菜「パパ……いつもママの話するもん」
夏「美々子?!菜々子?!なにを言っているんだい?!」
突然大きな声をあげて教室に入ってくる夏油。
『……なに子どもの言ってることで熱くなってんの?』
私がしれっとしていれば、あぁそうだねと挙動不審な夏油。
夏「……そういえば、今日は硝子一日不在だったよね?夜はひとりで大丈夫かい?」
夏油は、眉を下げて私の左腕をみた。
『……あぁ……大丈夫だよ。問題ない。』
私がそういえば、夏油はさらに眉を下げた。
そういえば、双子が高専来てから、ずっと硝子が夜来てくれてたな…。
再び隈が濃くなった親友の顔を思い浮かべ、私は顔を顰めた。
『それに……この子達には夏油が必要でしょ?』
双子はまだ高専に来て数日しか経っていない。
小さい頃から、虐待を受けていたなら心の傷も深いだろう。
きっとケアが必要なはずだ。
夏油はそうだねと言うと少し悲しそうな顔をして、双子と教室を出ていくのだった。
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咲夜(プロフ) - adjさん» 遅くなりました!教えてくれてありがとうございます!フラグ消しました! (2022年4月26日 20時) (レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 誰かさん» 遅くなりました!教えてくれてありがとうございます! (2022年4月26日 20時) (レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
誰か - オリ〇ナル〇ラグついてますよ! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 3a07125cde (このIDを非表示/違反報告)
adj - オリフラついてますよ! (2022年4月25日 7時) (レス) @page2 id: 42c6964bfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲夜 | 作成日時:2022年4月17日 23時