【呪術廻戦】Twins Wars【夏油傑】

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Aside




静かな朝


開けっ放しのカーテンから射し込む光。


いつもと変わらない朝を迎えたはずだった。


でも、目を覚ませば、私は壁にもたれて座った状態の夏油に抱きしめられる格好をしていた。


『………なんで？』



本当にこの一言に限る。


状況が全く読み込めない。


ただ……理解しているのは、おそらく、夏油は昨夜に私がファントムペインで苦しんでいる所を看病してくれたんだろう。


夏油への申し訳ない気持ち半分、情けない姿を見られたショック半分と言った感じだ。


いつかは五条達にもこの後遺症の事はバレる日がくるかも知れない事は分かってたし、硝子にずっと迷惑をかけていることにも後ろめたさがあった。


ファントムペインは厄介な事に治療法が少ない。


痛み止めも本当は効かないんだけど、私は気休め程度だとしても飲みたくて、無理を言って処方してもらっている。


なるべく依存性の少ない物を処方してくれてるみたいだけど、私はそんな痛み止めにも依存していた。


『………本当………嫌になる………』


自分への情けなさに憤りを感じる。


『………消えてしまいたい………』


みんなに迷惑ばかりかける私なんて………。


消えてしまえ………。


ポロポロと涙が流れる。


夏「………A？………まだ痛むのかい？」


起きたばかりの夏油はすぐに私の涙に気づくと、私の涙を拭った。


『………ごめんなさい』


私はただ泣きながら、夏油に謝ることしか出来なかった。


そんな私の涙を拭いながら、私をギューッと抱きしめる力を強めると


夏「頼むから………ひとりで苦しまないでくれ………」


夏油はそういうと、私が泣き止むまで、私の頭を優しく撫でたのだった。





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