傷口に溺れて【BTS】 (ページ49)

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『......なんで私は入院しているんですか？
この傷は誰が付けたんですか？私は何があったんですか？彼氏のホソクさんってなんですか？あなたが知ってる私って誰ですか？

なにも…分からないんです…！』

この２週間、ずっと考えてた

でも分からなかった

失った記憶の私はどんな人間だったのかな

キムテヒョンが昔と今では別人みたい

キムテヒョンが知ってる私も居なければ

私の知ってるキムテヒョンも居ない

お互いを知らないお互いが

過去を交差させて言い合っている

過去しか知らないから

そうすることしか出来なかった

もどかしくて、悔しくて

涙が出てきた

「AはAだよ
この世にAは一人しか居ないんだから」

その時だった

後ろからホソクさんの声がした

「Aを返して」

『っ、、、』

ネックレスを引っ張ったホソクさん

自然と首が絞まっていく

『っ、、、助けてっ、、テヒョン....さん！』

嫌だ、怖い、苦しい、

もう、やめて…

「A！」

私の体か強くテヒョンさんによって引かれた

ﾁｬﾘﾝ...ｯ

首が解放された感覚と

床に転がった７色に輝くダイヤモンド

時が止まった気がした

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