傷口に溺れて【BTS】 (ページ29)

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日曜日になったは良いが、
着る服が決まらず、かれこれ一時間

なにせホソクさんの付けた痕が
まだ消えてないから

胸元が開いた服は絶対に着れない

まあ、しょうがない…

選んだのは首もとまでしっかり閉まるシャツ

これなら大丈夫でしょ

テヒョンからは
もう少しで着くからと連絡もきたし、
あとは待つだけ

ピンポーン

『はーい』

ガチャとドアを開ければ

セレブオーラ全開のテヒョン…

「行こう、車乗って」

『う、うん』

人ってこんなに雰囲気変わるんだな…

車に揺られること２０分

「着いたよ」

『え、、大きすぎない？』

「そう？」

『流石だね…』

「まあ、入ってよ」

『お邪魔します』

1人で住むには
広すぎるようにも感じるその部屋からは
テヒョンの匂いがした

「適当に座って」

言われた通りにソファーの端っこに腰かけた

テヒョンは部屋の奥から何やら箱を持ってきた

『......あれ、、それこの間買ったやつじゃ』

「うん、Aに」

『わ、私に？』

「うん、、、

A、本当にごめんなさい。
自分達のストレスを沢山Aにぶつけて
俺たちの分の傷もAに負わせて、
本当にごめんなさい。」

『......この間も言ったけど、
本当にもう気にしてないから大丈夫だよ』

「でも、俺が俺を許せないから
良かったらこれ貰ってくれない？」

あのダイヤモンドのネックレス

私なんかで似合うかな？

箱の中で輝くネックレスは
母が昔、見せてくれた物にそっくりだった

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