ホソク先輩に拾われました (ページ22)

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結局、ジョングクくんという名前の彼は、ふらっと黙ってこの家から出て行った訳でも何でもなくて、ただ短期の住み込みバイトに行っていただけだった、

という、完全なホソク先輩の勘違いが分かって、心底申し訳ない気持ちになる

「あの、そんなに謝らないで。Aさんはヒョンに言われてここに来ただけだし。」

うぅっ
ジョングクくん、良い子！！！

やっぱり申し訳なくて何度も謝ってると、大丈夫です、と、今度は優しく制してくれた

・

・

何も食べてないという彼に、冷凍しておいたご飯でオムライスを作ってあげて、私は先にお風呂に入らせて貰った

「ごめんね、お先でした。」

「・・・あぁ。いえ。」

何だか歯切れの悪い言い方をされ、不思議に思っていると、

「あ、いや。なんか顔が。」
って、、、あっ！！！

「ご、ごめんなさい！！お見苦しい姿を晒しちゃってっ」

そうだ、ついクセで何にも考えずすっぴん晒しちゃったよっ

「いやあの、そういうんじゃなくて。
…女の人のそういう姿見るの、初めてだったんで、雰囲気違うなって。
あ、母さんは別ですけど。

あの、、、可愛いですよ。」

そう言って、照れているのか首の後ろをぽりぽりと掻いている彼を、思わず凝視してしまう

「・・・なんですか。」

「え、あ、いや別に…。」

「あと、これ。ありがとうございました。すごく美味しかったです。

……ヒョン、毎日こんなの食べてるなんて、羨まし過ぎなんだけど。笑」

「うっ、、」

あ、やば、、、
声漏れた、、、

「Aさん？」

「あーーっと、お口に合って良かったです/////
じゃ、私洗い物しておくので、、お風呂！ね、ほらお風呂入ってきて下さい！！」

さぁさぁさぁ！
と背中を押して廊下へ追いやると、「まだご飯食べてすぐなのに…」と文句を言いつつも従ってくれるジョングクくん

「着替えはこのリュックの中？！」
「え、あぁ…「はいどうぞ！知ってると思うけどタオルはここです！ではごゆっくり～！」
「ちょ、、」
バタンッ！！！

ドスドスと早歩きでリビングまで戻り、そのままドカッとソファに座る

ドキドキドキドキ…

さっきから動悸が激しすぎる…

というか、

・・・なんなんだ。あの子。

ふわっと笑った時の破壊力といい、

あの見た目に反してうぶな発言といい、

思わず狙ってるの？とも思ったけど、何を？？！って感じだし…

てことは、素であんななの？

「だとしたら相当可愛いんだけど。。。」