大好きな君 (ページ11)

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コウキシンページ11

貴方side

お、お話ってなんの話？？

ソワソワソワソワしちゃって部屋の中歩き回るけど歩き回った所で何も解決しないかぁ

そこで私の悪い好奇心は働いたのである

万次郎の部屋、エ〇本あんのかな？？

『いやそりゃ1冊はあるよね〜。だって17歳だし？？なんならもう経験済みだよね〜』

経験済み、ねぇ。なんだかちょっとモヤッとするけど

『定番のベッドの下にない？！』

いやいや、あの佐野万次郎だぞ？？普通じゃないんだから普通のとこに隠すわけないよね〜

あ。バイク雑誌の棚にどさくさに紛れてあったり！？！？

｢なに人の棚漁ってんの？？｣

ビクゥっっっと身体が反応して思わず雑誌を落とす。ほら、あれ。あの寝てる時に急にびくんってなるのと同じくらいの勢いで

『バイクかっこいいなあって思ってさぁ。ちょっと興味湧いたんだ〜』

我ながらいい嘘だ。ベッドの下覗いてる時来なくてよかった〜

すると万次郎はジトッとした目で

｢言っとくけど俺の部屋エ〇本とかねーからな、残念｣

いやいやいやいやいやなんでバレてる！？！もしかして見られたか！？

『いやなんでエ〇本よ！私はバイク雑誌見たかったの〜』

｢ふぅーん。ま、いいや。エマ、風呂上がったらちょっとダチと遊びに行くらしいぞ。12時頃帰るって言ってた｣

耳を疑い携帯を見ると

12時くらいに帰るからネ！！マイキー頼んだ！！
手出されそうになったら電話かけてね〜

なんてこった。今の時刻は夜の8時。よ、4時間万次郎と一緒なのか？？？
万々歳と言いたいところだけど私の心臓は持ちそうにないぞおい。

……助けくれ。