素敵な考え方 ページ39
チュンチュンとまるでデートをしているかのように浮かれた小鳥の鳴き声が耳に入る。
最悪、もう朝？
懐かしい夢を見てたのに。
あれ、どんな夢だっけ。
「あら、おはよう。」
「……、ミトさん？！！
おはようございます！！すみません、寝坊…」
「まだ6時よ？早すぎるくらいだわ
それに、なにか幸せそうな夢を見てたみたいね」
幸せそうな夢？
「そう、そう！！！幸せだったんですよ！！
でも、なぜか…夢の内容を忘れてて…、なんか胸に穴が空いたみたいに、スースーして、でも！」
「ふわふわしてるんです。
幸せで、思い出したいのに、思い出したくない。
なんなんでしょうね、これって。」
なんだろう、ゴンと会う前の、ずっと前の記憶。
私が忘れてる記憶…。
アイルさんといた頃？
「そうなの…。
でもね、A、忘れる夢は思い出さなくてもいいのよ。」
思い出さなくても？
「忘れたままでいいの？」
「そう。
忘れるくらいならって訳じゃないのよ？
夢っていうのはね、昔から人の想いだと考えられてるの。」
「人の、想い……」
ちょっと、私には難しいかな。
「ええ、だからあなたが見たその夢が幸せならきっとその夢に出てきた人、みんな幸せなの。
ほら、A、やることがあるでしょ？
布団を畳んで、洗濯と料理よ、ゴンたちを起こしてきて？」
素敵な考え方だな…、そっか、、みんな幸せ。
ならきっとアイルさんも、ジンも、みんな、みーんな幸せ？
「ふふふ、はーい！！」
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ヴィズ(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！更新します！頑張ります！ (2019年2月2日 9時) (
レス) id: 325ec06872 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年2月2日 7時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴィズ | 作成日時：2018年10月29日 3時
