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童磨 ページ1
「おはようございます、お初にお目にかかります。
三つ指ついて、額を下げる。
“武州”から“江戸”に越してきて、いや、嫁いできて一日目。
私には帰る場所も、助けを求める人も人脈もない。
「これはこれは、ようこそおいで下さいました。A」
「はい。本日はお日柄もよく、童磨様のもとに嫁げて幸せでございます。」
目の前の男、童磨様は
そして私の元に近付き
「俺は、結婚なんてするつもり、ないんだよねぇ。
けど信者が、あ〜 お前の父親が是非うちの娘とってうるさくてさ」
「で、決めたんだ。」
朝だと言うのに締め切られた部屋。そして蝋燭の日に反射し輝く虹色の瞳。
瞳に彫られた“上弦”“弐”はなにを表しているのだろうか。
「怯えることは無いぜ、A
鬼狩りだろ？お前」
鬼狩りとは。
訳が分からない。混乱する脳。頭が痛い。
恐怖、逃げなきゃ。
「ぁ、ど、童磨様。私を殺す前にどうか、お戯れを……！」
「いいだろう、面白い子は嫌いじゃないからな」
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作者名：ヴィズ、いもじゃ x他1人 | 作成日時：2021年5月13日 22時
