愛おしさ全開！鶴丸国永くん (ページ2)

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ERROR″故障未満″ ページ2

「今日もダメだった」

妖精さんの申し訳なさそうな顔。
目前に広がるERRORの文字。

私、審神者歴三ヶ月。
初期刀さえ顕現させることが出来なかった出来損ない審神者。
本当になんで審神者になれたのかが不思議。

横に居るこんのすけくんも思わず「ハァ」と溜息。
そして、「次は頑張りましょう縁殿！」と励ましの言葉をひとつ。

審神者_____、それは永久職とも言える。結婚は疎か子どもや普通の日常でさえ望めない職業。

その空間だけ取り残されたかのように時が止まる場所。
刀の付喪神に手を取ることを許された審神者しか入れない場所……それが本丸。

週刊誌とかでは、永久職とは思えないほどの紹介のされ方で、キラキラ華やかな日々だと思ってたんだよね。

だから審神者名も「縁」って、広がる縁を信じてそうしたのに……まさか自分に才能がないとは。

「こんのすけくん、私才能ないのかな」

「そう気に病まないでください縁殿！
たいむりみっとはあと一週間ですけど、僕のお仕えする審神者なら出来ますよ！」

狐に慰められる日々。
霊力が人より半分くらいしかない私は、日課もこなせない。

政府に提出する書類に目標を書く欄があるんだけど、
まあ流石にね……『一日一鍛刀』なんて書く審神者いないよね。
それも三ヶ月連続。

心做しか、少し……本丸内の空気が淀んできた。

“刀剣の体調や心情により、本丸内の様子は変化する”