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「まァいいや」
フロイドの部屋から響いた間延びしたやる気のない声。
初めて会った時からあんな感じで、最初は私……「クマノミちゃん」って呼ばれてたんだっけ?
ちっちぇえ小魚って意味で、でも私があんまりにも男勝りな性格でビックリしてそれも一瞬で辞めてた。
確かに私、チビだもんな。
「あ、モストロ・ラウンジ……まいっか。まわるか。」
どーせいなくなるのは私とフロイドだけなんだし……と。
堂々とサボる私たちに頭を悩ませるアズール。でも、だって、めんどくさいんだし。別に良くねー?
シャワーから出て髪を乾かしてっていう、いつもとなんなら変わりない生活に飽き飽きするけど、まァ……別に。ね?フロイドがいるから飽きないってのもあるけど、
なんだかんだ授業は楽しいし、そんなに嫌なこともないし、苦手なモンはフロイドが何とかしてくれるし、その代わり私もノート見せたりとかしてるよ。
横で眠るアイツの髪触るの、なんだかんだ好きだし。
不満なんてねーよ。毎日が非日常で楽しいし、双子も居るし、アズールも。
あー。私割と顔広いからね。誰とでも仲良くなれるし、バカし合うし、フロイドにはいい顔されないけど、みんなといると楽しい。
でも結局、なんでかなー。
アイツの隣が一番落ち着く。
別に恋愛感情を持ってるっつーわけでもねーし、なんて言うんだろ?
親友?
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作者名:ヴィズ | 作成日時:2020年5月25日 23時