帯刀“鶴丸国永”

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命をかけるなど、面白い女だ。

この俺との勝負に……可哀想だな。



「手加減は入りません。それに、あなたまで命を掛けるというのは私が気に入りません。あなたは先程と同じように首飾りだけを賭けてください。

私には、この鶴丸と命しか差し上げられるものがないのです。」


「ふむ。そうか、大王よ。
今しがたこの女子と真剣勝負をする。許しを頂いても？」




小さい頃から共に生きてきた大王。



今では真名を呼ばれなくなってしまった。



私だけが特別なのだ。
私だけが、その名を口にできる。




「ああ、私の目の前でやれ」



・





・



「ｸｯ……!!」


刀が重いｯ……!!おまけに力も…！



これまでの相手とはケタが違う。


「Aと申したな？



良い太刀筋だ。だが、私には及ばないだろうな」


「負けない！


私はこの鶴丸で世界を見るんです！！」




医者を増やして、私のような子を少なくする。


疫病だって止めたい。




「橘諸兄……A、もう良い。

貴方を迎え入れよう、そして私の護衛として生涯生きろ」





それは、私の光



「はい、聖武大王殿」

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