クロキル ページ6
#オニキスに誓う永遠
真夏。
蝉がこれでもかと鳴く季節。
オレは生理的に噴きでる額の汗を袖で拭い、山の頂上を目指す。ククルーマウンテンなんかじゃない。此処は…オレとクロロの秘密の場所。
この山に訪れる二日前から絶をして気配を消す。バレてはいけないから。こんないけない関係。ゴンにも、ビスケにも、誰にも言っていないこの関係。きっかけが何だったのか、そんなことはどうでもいい。
ただ、今はクロロに会いたい。
会って今までの空白を埋めるように熱い抱擁を交わし、愛したい。交わりたい。世間ではオレみたいな餓鬼を“マセガキ”と呼ぶんだろ?
仕方ねぇよなぁ。クロロの魅力って暗殺しか知らないこんなオレを骨抜きにするくらいなんだから。
・
・
「よ、おひさ。
会いたかったぜクロロ。」
口ではこうやって平然としてるけど、内心バクバクで、端正な顔立ちで、オニキスのような…漆黒の瞳でみつめられると
顔の熱でお湯を沸かせるくらいには顔が赤くなっちまう。
「ああ、オレも会いたかったぞキルア。」
キルア…そう、そうやって呼んでくれるんだクロロは。
愛しい人に呼ばれるなんて光栄すぎる。思えばオレはクロロに出会うために生まれてきたのかもしれないな。
「ッ!ああ、もう!
あ、てか聞いてくれよ!」
クロロの一言で一喜一憂。
それでもオレはアンタにオレの全てを知ってもらいたくて、
会えない間の出来事を聞かれてもないのにペラペラと喋る。
そんなオレのくだらない話をクロロは「ああ。」「そうか。」「羨ましいな。」
「妬けるぞ?」とオレを茶化しながらも相槌をくれる。
一通り話し終わって「ふぅ」と息を吐いたオレの顔を覗いて、クロロは
「次はオレの番だな」
と妖艶に笑う。
それだけで、オレは…、幸せになれるんだ。
「なぁ。」
質のいいテノールがオレの耳に響く。
耳にキスをされ、反応してしまうのはオレがクロロに手なずけられてる証拠か。
「いいか?」
ンな目でみつめられたら断るもんも断れねえよ。
断るつもりなんて、ねェけどな。
「ああ。」
クロロは最中に必ず
「オレだけをみてろ」という。
「ああ、オレにはもうクロロしかいない。」
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ゆっずー(プロフ) - ヴィズさん» もうめちゃくちゃ良かったですよ!!リクエスト聞いていただきありがとうございます!!楽しみです! (2020年6月10日 14時) (レス) id: 6179140598 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - ゆっずーさん» コメントありがとうございます!仕事の休憩中に書いたものなので拙い点があると思います……(汗)いかがでしょうか??また暇な時に両思いヒソゴン書かせていただきます〜! (2020年6月10日 14時) (レス) id: faed2ccaa7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - 流石ヴィズさんですね…!リクエスト良いですかね…。地雷じゃなければ、ヒソゴンお願いします…! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 6179140598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴィズ | 作成日時:2020年5月24日 12時