金色の将軍と忘却の白薔薇【ドラクエXI】

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「きゃーーー！！！ファーリス様が来たわよ！！！」

「ファーリス様カッコイイー！！」



うわ……なんて言うか罪悪感…。

私、ファーリス王子じゃないよ。
なんなら男でもないからね…。


でも、乗馬出来て良かった。


「凄い歓声じゃない さすがは騎士の国の王子さまね」

え？？？

「アタシ シルビアって言うの
騎士のひとりが怪我をしちゃって代わりに参加することになったのよ」


し、シルビアって…ゴリアテ様じゃないの…？
て、ていうか…喋ったらバレるよね……。

勢いで頭を縦にブンブン振れば緊張しているととらえてくれたのか
ニコッと笑って「頑張りましょ」と…。


ゴリアテ様…え、あ、あれ…アハハ。



ん？今更だけどゴリアテ様って誰だろう？？
もしかして思い出してきてるのかなぁ？？嬉しいな…あとちょっとで記憶が元に戻るのかも……！！



「それではファーリス杯…開催します！！！
このコースを二周すればよろしいのです！途中のすばやさの種、或いは回復ポイントに触れれば良いことがあります！！」

「是非ともファーリス王子さまに頑張っていただきたいです！！！

それではスタート三秒前！！」


笛の音でスタート。


「おおっとファーリス王子さま出遅れたかー？？」


(もっと、行けるはず！！！)



慣れた様子で馬を蹴る。
痛みに早く走る馬。ごめんね、あとちょっとだから。


「ファーリス王子さま、一気に二人抜きだー！！！
そして旅芸人シルビアと並びましたァァ！！」


(行ける！大丈夫だ…！！！)


途中の回復ポイントで馬の体力を回復させ、さらに走らせる。

お願いだァァ…頑張ってくれ！



「ゴォォォォル！！！！
なんと優勝者は我らがファーリス王子さまぁぁ！！！！」


「きゃー！！すてきー！！」

「さすがー！！！」


な、なんとか…優勝…良かった…。


「それではここで一旦、選手には退場してもらい、着替えてきてもらいます！！
十分間の休憩です！！」


うわぁぁ……良かったぁ。
ほんとに良かった…。これで虹色の枝は貰える！！

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