金色の将軍と忘却の白薔薇【ドラクエXI】

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「ん……」


目が覚めれば見知らぬ天井が…という光景はもう慣れた。

ていうか見知ってる天井ってどれよ…私覚えてないし。

ふかふかベッドの上には先日新調した片手剣が綺麗に置かれていた。


(取り敢えず、外に出てみるか。
どうせここは宿屋だろうし)


という私の考えは見事的中し、ロビーでお茶を啜りながら談笑を楽しむ四人がいた。


「おはよう、みんな。」


あれ？そういえば昨日は…

「ﾋﾞｸｯ あ、あぁはよ。
起きたんだな、はは」


あれ……私今何考えてたっけ？
カミュが変な動揺するから忘れちゃった。


「あ、セーニャ！昨日は焦っててちゃんとした自己紹介が出来てなかったよね…！
私はA、歳はたぶん23…かな？
なんでか分からないけど記憶が無いんだ、でも仲良くして欲しい。
もちろんベロニカも！！」

「ふふ、Aさん昨日と同じこと言ってますよ…
私はセーニャです。ふふふ」

「若年性アルツハイマーなんじゃないのアンタ」

じゃく、ねんせ？なんだそれ？


「よくわかんないけど…そうなのかなぁ？
イレブン！カミュ！次に行く場所は決まった？？」

「あ、ああ…それを今話し合っていたとこなんだ。」


今思ったけど、こうして私が2人に話しかける時、決まってカミュが先に答えてイレブンは答えたり、答えなかったり頷くだけ。

人見知り…というか口数が元から少なかったのかなあ？

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