〜第二章〜 ページ2
「ぁ…」
小さく漏れた私の声…。
倒れていた兵士がピクっと動いたのだ。
(こ、こわい…。
私、ここにいるのがバレたら捕まってしまうのでは?)
そう思ったのは先程、ノイズ混じりに聞こえたあの声のせい。
(早く…来てよ、イレブン!カミュ!!)
息をひそめて、死角に体を隠す。
ドクンドクン…生きている証の私の核はこの静かな空間のせいなのか
それとも…、このなんとも言えない背徳感から幻聴として大きく聞こえるのか。
今となってはそれすらも考える時間がない。
ゴクリ…
焦りからか、緊張感からか、唾がとめどなく溢れてくる。
私は知っている、この…なんとも言えない緊張感を。
まるで命を懸けているような。
そんな場でしか味わったことがない。
頼む…そのまま伸びっぱなしでいてくれ。
額からにじむ汗…そして入口から吹く風は私の体を震えさせるのにはちょうど良かった。
「A!!無事か?」
体中に傷をつけたカミュとイレブンが王子様に見えた。
なんて言ったらあの人は笑うかな?
嫉妬…しちゃうよね。
「!!?!」
待ってよ…あの人って誰?
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raimu(プロフ) - 初コメ失礼しますっ!更新されてる!!!って思ってルンルンしながら見に来ました!!これからも応援してます!! (2020年8月7日 1時) (レス) id: cc8377c5e5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - ルイさん» わ!コメントありがとうございます!もうめちゃくちゃ長らくお待たせちゃいましたよね(汗)気が向いた時にまた更新していきますので (2019年8月18日 15時) (レス) id: 54e78712b9 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 久しぶりの更新に感激してます...、これからも頑張ってください! (2019年8月18日 1時) (レス) id: 1036fcd1e5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - みことさん» わぁ!!ありがとうございます!気長に頑張りますので、お付き合いよろしくです! (2019年7月3日 7時) (レス) id: 325ec06872 (このIDを非表示/違反報告)
みこと - 凄い面白かったです!!続きがすごく楽しみです!!更新頑張ってくださいね!! (2019年6月24日 21時) (レス) id: 1839dcbe13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴィズ | 作成日時:2019年2月5日 22時