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山か蛇か ページ38

 
古き時代のこと。

天照大神の弟であるスサノオは、姉の怒りを買い、天上界を追放され、地上界を歩いておった。

そこで老夫婦とその娘に出会った。三人は泣いていた。
スサノオが話を詳しく聞くと、老夫婦には娘が八人いたが、八岐大蛇がこの辺りに襲いに来るため、それを鎮めるために、毎年、娘を生贄に差し出していたのだと言う。
そして今年は、老夫婦の最後の娘が生贄になる年だという。

スサノオは言った。
「ならば、その八岐大蛇とやらを討伐してやろう。おい、討伐した折には、その娘を我が嫁とするぞ。我の名はスサノオと申す者。天照大神と兄弟である。」
娘の父は、それはそれは喜んで承諾した。


rb「困った人を助けるとか、スサノオも漢だねぇ〜!」

zm「ちょ。ロボロ、静かにして。」

rb「あ…はい…。」

ごほん。さて続きだ。
スサノオは倒す手立てはないかと、計画を練った。なんでも八岐大蛇は無類の酒好きだという話を聞き、村人たちと協力して、大きな大きな酒船を八つ、用意することにした。

八岐大蛇…つまり八つの頭を持つ大蛇だから、その全部の頭が酒を飲めるように工夫したのだ。

os「用意するの大変だっただろうねぇ。」

zm「実際、ヤバい量と大きさやろうな。」

rb「(オスマンには黙れって言わんのや………)」

さあ、準備は整った。
スサノオの思い通りに、のこのこと八岐大蛇は現れた。
早速、酒を勧めると、警戒はしたものの、八岐大蛇は味見をするように酒船のなかを舐めた。途端に美味しかったのか、八つの頭が一斉に酒を飲み始めた。

しばらくして、酔いが回った八岐大蛇は寝てしまった。
スサノオは一つ一つの頭と尾を、剣で突き刺していった。
討伐することに成功したのであった。

ぬ「…とまあ、こんなとこじゃな。」

os「ありがとうございます。」

八岐大蛇討伐の詳細を、ぬらりひょんが語ってくれたのだった。

zm「なるほどな…ほんまに酒を使ったんや。」

os「酒“船”っていうのが、迫力あるよね〜」

rb「やな…そんだけデカい、ってことやもんな…。」

船ほどある大きさのものに、酒が波々と乗っている様は想像ができないほどの迫力がありそうだ。それを呑む八岐大蛇の八つの頭というのも、想像ができない。
膳にある食前酒のグラスを横目で見つつ、食事をすすめながら各々が感想を述べていた。

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舞茸(プロフ) - お待たせいたしております(-_-;)子供の新学期準備に、謎の喉の違和感と咳に投稿が滞っておりました。お楽しみ頂いている方には、本当にお待たせしてしまい、申し訳なく思います(_ _;)これからどんどん投稿してゆきます!!読んでいただき本当にありがとうございます! (2022年4月27日 0時) (レス) id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 次の投稿楽しみにしています。お体にお気をつけて (2022年3月30日 21時) (レス) @page32 id: 2020323a87 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 気づくのが遅くなり、申し訳ありません!!わざわざ投稿、ありがとうございます!!育児中のため、更新が遅いです、ご了承下さい。ですが感想頂くだけで、とても励みになります!投稿、頑張ります! (2022年2月18日 1時) (レス) @page32 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
- ゾムさん、かっこええ...。 (2022年1月20日 12時) (レス) @page23 id: 9e2a714ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - 面白い!見つけられてよかった! (2021年12月22日 18時) (レス) id: 9754f34744 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞茸 | 作成日時:2021年11月7日 22時

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