三人道中 ページ26
rb「……おお、ゾム、早いな！おはよう」
zm「ん。」
駅に集合したロボロは、すでに待ち合わせをした場所にいたゾムと合流した。
例の神社への調査のため、妖怪特有の翼を使うわけではなく、まずは新幹線で現地へ向かうのだった。
zm「ぬら爺、先に新幹線乗って向かったみたいやで。」
rb「ああ、俺んとこにも連絡きた。トントンからやろ？」
ロボロの質問に、ゾムがこくん、とうなずいた。
rb「あの爺さん、めっちゃ早いな。てっきり俺らと一緒に乗るんかと思ってたのに。」
そう言いながら、ゾム、ロボロは目的のホームへと移動を始めた。歩きながらゾムはちら、とロボロの荷物を見る。
ロボロの背中を覆う黒い大きなリュックサックと、低い音を出しながら引かれるシルバーのキャリーバッグがそこにはあった。
めっちゃ荷物多いな…とゾムが勘ぐっていた時だった。
一瞬だけ空間が歪んだような錯覚に襲われ、ゾムは立ち止まった。
rb「…ん？おーい、何しとるんやー。置いてくでー。」
少し先に歩いていたロボロはゾムがついて来ていないのに気づくと、振り返って声を張った。
だが、言われた本人はきょろきょろと辺りを見渡している。
ロボロがなんや？と首を傾げた時だった。ロボロの肩がパンッと勢いよく掴まれた。
ぬ「よお！体調は万全か！！」
rb「ぅおわぁあああ！！！」
突然のぬらりひょんの出現に驚くロボロの大声に、驚かした当人であるぬらりひょんが両手で耳を塞いで、驚いていた。
叫び声を聞き、何事？と駅を行き交う人々がロボロ達を見ていたが、事件ではないと把握すると、それぞれがどこかへと歩き去っていった。
ぬ「おぬし…デカい声じゃのう…！驚いたわい。」
rb「驚いたのはこっちや爺さん！先に乗って行ったんとちゃうんか！なんでここにおんねん！？」
一部始終を見ていたゾムが、二人へと近づいてきた。
ぬ「トントンに協力してもらってな。お前達に偽の情報を流してもらったんじゃ。…ゾム、おぬし、また気づいておったな。」
ぬらりひょんは上気した目でゾムを見ていた。
zm「ん、なんか違和感、感じてな。でも敵意とか悪意とかは感じんかったし。やっぱ爺さんやったんやな。」
ふむ、とぬらりひょんは顎髭をなでると、静かに歩き出した。ゾムもぬらりひょんに合わせて、歩き出す。
びっくりした…などとぶつぶつ呟いていたロボロも、二人の様子を見て歩き出した。
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舞茸(プロフ) - お待たせいたしております(-_-;)子供の新学期準備に、謎の喉の違和感と咳に投稿が滞っておりました。お楽しみ頂いている方には、本当にお待たせしてしまい、申し訳なく思います(_ _;)これからどんどん投稿してゆきます！！読んでいただき本当にありがとうございます！ (2022年4月27日 0時) (
レス) id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 次の投稿楽しみにしています。お体にお気をつけて (2022年3月30日 21時) (レス) @page32 id: 2020323a87 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 気づくのが遅くなり、申し訳ありません！！わざわざ投稿、ありがとうございます！！育児中のため、更新が遅いです、ご了承下さい。ですが感想頂くだけで、とても励みになります！投稿、頑張ります！ (2022年2月18日 1時) (レス) @page32 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
鴉 - ゾムさん、かっこええ...。 (2022年1月20日 12時) (レス) @page23 id: 9e2a714ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - 面白い！見つけられてよかった！ (2021年12月22日 18時) (レス) id: 9754f34744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞茸 | 作成日時：2021年11月7日 22時
