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グルッペンの次の言葉を待っていたが、グルッペンは黙り込んだまま、微動だにしなかった。
その様子に、メンバーは首を傾げるのだった。
kn「とある妖怪って、誰やねん？」
皆の気持ちを代弁するように、静まり返った空間にコネシマの声がはっきりと響いた。
だが、グルッペンは何も言わなかった。それどころか、腕を組み出し何やら考え事を始めたようだ。
rb「ん…？なんで黙んの…？」
os「………？」
そこで、勘のいい男が、鋭い言葉を投げつけた。
zm「八岐大蛇ちゃうん？」
八岐大蛇？とメンバーが何人か呟いた。
ただ、トントンとエーミールだけは、表情を曇らせた。
ゾムの言葉でグルッペンの表情が輝き、まっすぐな瞳をゾムに向けた。
gr「さすがだな！ゾムの言う通りだ。俺の目的はズバリ、八岐大蛇、討伐だ。」
そこまで予想していなかったゾムが目を見開いた。
zm「え…！？討伐！？」
kn「…討伐やと…？」
tn「………」
話が長くなると察したのか、立って資料を見ていたシャオロン、ロボロ、チーノの三人はいそいそと椅子に座った。
ただ、トントンと大先生は、何故か立ったままだった。大先生に至っては、今にも煙草に火をつけそうだ。
ci「あの」
メンバーの目がグルッペンからチーノに集まる。
ci「八岐大蛇は名前くらいは知ってるんですけど…まずどういう妖怪なのか、教えてもらえます…？」
メンバーの中でも新参者のチーノは、戦後の昭和に鬼と人間の間に生まれた、半妖であった。とはいえど、両親の意向で人間同然のように暮らしてきたため、妖怪の歴史をあまり知らないのであった。
そのチーノからの言葉に、皆の目は再びグルッペンへと向けられた。
os「そりゃそうだよねぇ〜w いきなり何も知らない妖怪を討伐するなんて言われても、ねぇ？」
rb「チーノの言う通りや。八岐大蛇なんて、大昔の妖怪のはずやで？そんなん未だに存在するんか？」
sha「おるかおらんか分からん妖怪を討伐するなんて、マジで言うとるん？w」
三人の言い分に、グルッペンは揺らがず答える。
gr「討伐する。やつは必ず生きているはずだ」
強気なグルッペンの様子に、次はメンバーが黙り込むのだった。
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舞茸(プロフ) - 作者の舞茸です。ゆっくり更新なのにも関わらず作品を読み、コメントを頂き、本当にありがとうございます！！なかなか文章表現力が足りない点が目立ちますが、子育てしつつ、頑張って楽しんで書いていこうと思いますので、今後、続編の方も宜しくお願い致します！ (2021年12月4日 1時) (
レス) @page48 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
露草(よく浮気する人) - コメント失礼します。ストーリーがわかりやすかったです。そして本の謎、筆者の謎など色々な物がしっかり書かれていて読んでいて楽しかったです。とりあえず浮気してまってまs((((( (2021年10月29日 13時) (レス) @page43 id: 0e3a26b127 (このIDを非表示/違反報告)
tubin - 面白かったですよ！ (2021年10月29日 10時) (レス) id: 73a03e30c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢杭 - オリジナルのストーリーが分かり易く、きちんと展開されていて 読み進めていてちっとも飽きませんでした。本に関係する謎、夢主と主役たちの出会い、どう描かれるのか今からとても楽しみです。とりあえず逆立ちして全裸待機していますね。 (2021年10月29日 10時) (レス) @page43 id: ad2ee16e9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞茸 | 作成日時：2021年8月21日 2時
