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tn「おん、そうやで。俺はあん時、まだ子供やったから、地獄絵図にしか見えんかった…。
爺ちゃんと家の中も外も、小屋や、畑や井戸ん中、田んぼ、草むら…集落全部、見て回ったけどな。やっぱ手遅れで、みんな、血だらけで倒れとった。誰も助けられんかった」
トントンの声色はひどく、落ち着いていた。
gr「俺は助けられたゾ？」
グルッペンの言葉に、トントンはハハっと乾いた笑いを浮かべた。
tn「爺ちゃんが言うとった。グルッペンは妖力が強いから生き残ったんやろう、って」
資料をじっと見つめ、話すトントンを、ゾム、コネシマ、オスマン、エーミール、ショッピは、当時のことを想像しながら、静かに見守っていた
tn「俺が助けたんやとは、思ってない。たまたま、薬売りに行った日が、グルッペンが襲われた日やった。」
トントンの真剣な声に、誰も何も言わなかった。
tn「まだ子供でも、当時から噂されるほどやったグルッペンは、人間にとって脅威でしかなかったんやろうな。」
と言い終えて、トントンが俯いていた顔を上げた。
tn「ま、そんだけ、俺らの総統は強いっちゅうことや！」
kn「…お！そういうことやな！」
トントンとコネシマの声色に、会議室の湿っぽい空気が変わり、皆の表情も前向きなものに戻った。
shp「んで、この資料、何の為に、俺らに盗ませたんです？」
ショッピの言葉に、皆の目がグルッペンへと集まる。
そうや！そういえばそうやった！とゾムやコネシマが叫んでいる。
kn「昔話に流されるとこやったわ！グルッペン、なんでこの資料、盗りにいかせたんや！？」
zm「そうや、俺ら色んな聞きたいことあったん、全然、聞けてないやん！！」
em「そうですね、うっかり忘れるところでした」
os「まあ、わざわざ盗りに行かせたんやから、酒呑童子の討伐のページが見たいわけじゃないやろうしなぁ〜？」
tn「そういえば、僕も理由聞いてませんねぇ？グルッペンさん？」
shp「なんでこの資料が必要なんです？」
皆からの怒涛の質問に、グルッペンはよくぞ聞いてくれた、というように、にやりと笑った。
gr「では、本題に入ろうか」
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舞茸(プロフ) - 作者の舞茸です。ゆっくり更新なのにも関わらず作品を読み、コメントを頂き、本当にありがとうございます！！なかなか文章表現力が足りない点が目立ちますが、子育てしつつ、頑張って楽しんで書いていこうと思いますので、今後、続編の方も宜しくお願い致します！ (2021年12月4日 1時) (
レス) @page48 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
露草(よく浮気する人) - コメント失礼します。ストーリーがわかりやすかったです。そして本の謎、筆者の謎など色々な物がしっかり書かれていて読んでいて楽しかったです。とりあえず浮気してまってまs((((( (2021年10月29日 13時) (レス) @page43 id: 0e3a26b127 (このIDを非表示/違反報告)
tubin - 面白かったですよ！ (2021年10月29日 10時) (レス) id: 73a03e30c5 (このIDを非表示/違反報告)
夢杭 - オリジナルのストーリーが分かり易く、きちんと展開されていて 読み進めていてちっとも飽きませんでした。本に関係する謎、夢主と主役たちの出会い、どう描かれるのか今からとても楽しみです。とりあえず逆立ちして全裸待機していますね。 (2021年10月29日 10時) (レス) @page43 id: ad2ee16e9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞茸 | 作成日時：2021年8月21日 2時
