遠くにいても ページ31
それからお店の扉が開き、創くんと友也くんが入って来た。
ひなたくんの言う「友くん」って、友也くんのことだったんだ。
創 「お待たせしました〜。
あ、Aさんも来てくださっていたのですね！
嬉しいです♪」
友也「久しぶりだな〜。俺のこと覚えてるか？」
A「友也くんでしょ？
覚えてるよ！」
司 「Aさんは、一度出会った人は覚えるらしいです。」
友也「そうか。ありがとう。」
創くんは私の隣に、友也くんは司くんの隣に座る。
ひなた「賑やかになったね〜♪」
A「ここまで大人数になるとはね〜。
やっぱり人は多いほうが楽しい！」
ゆうた「そうだね！」
５人と仲良く話していると、電話がかかってきた。
ゆうた「凛月先輩から？」
A「そうだね。ちょっと席外すよ。」
A「もしもし。」
凛月『A〜。このまま塾まで電話してていい？』
A「駄目だよ、凛月もみんなが心配するよ？」
凛月『Aと電話しに行くって言ってあるもんね〜♪』
A「…そう。
でも家に帰ったらずっと話せるのに…。」
凛月『俺頑張ったんだよ〜？
Aいなくて死にそうだったのに、なんとか2日生き抜いたよ。
俺を褒めて〜♪』
A「…おぉ、すごいすごい！
流石だね。凛月。」
凛月『ふふふ♪そうでしょ？
帰ったら何かご褒美ちょうだいね。』
A「内容によるけどいいよ。」
凛月『やった〜。
頑張ろ〜♪』
A「じゃあね〜。」
凛月『え、待って、なんでそうなるわけ？
もうちょっと話してもいいんじゃ…。』
A「ごめん。また後でかけ直すから。」
そう言うと私は通話ボタンを切った。
ちょっと今のはあんまりだったかな？
でも、凛月本当に塾まで話しそうだし…。
ごめんねってメッセージ送っとこうかな…。
〜凛月視点〜
凛月「も〜。
Aなんて知らない。」
嵐 「とか言って、Aちゃんからのメッセージ画面を見てニコニコしちゃって♡」
凛月「ふふふ。今日は特別に許してあげる。」
『ごめんね！
帰ってきたら膝枕でも腕枕でもするから許して〜！！』
凛月「あ〜…
めっっちゃ可愛い。」
俺の気持ちわかってくれてるんだねぇ。
家に帰ったら、膝枕と腕枕と抱き枕をしてもらお♪
嵐 「…なんか幸せそうな顔してるわねぇ…。
可愛いけど…何を考えてるのかしら？」
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