Knightsのお母さん ページ22
A「決断が早い！
もっと慎重に決めてよ！」
凛月「あ、セッちゃんから電話。」
くそぅ！逃げやがって！
凛月「もしもし。」
泉 『あんたこれどういうこと？なんで俺なの？』
凛月「だから、俺もま〜くんも明日修学旅行でいないんだってば…。
兄者だって仕事だし。駄目？」
泉 『いや、いいんだけど。
理由もなしにAを学校まで送れって、意味わからなすぎるでしょ！？』
凛月「ごめんごめん。焦っちゃってねぇ♪」
泉『…はぁ…。
明日、くまくん家に行けばいいわけ？』
凛月「正確に言うとAの家ね。」
泉 『はいはい。準備して待っとけって言っててくれる？』
凛月「了解〜。よろしくセッちゃん。」
ポチッ。
凛月「ふふふ。なんやかんや言って、セッちゃんは優しいよねぇ。」
A「ちょっと不機嫌じゃなかった？」
凛月「セッちゃんは死ぬまで不機嫌だよ。
ず〜っとしかめっ面♪
流石元モデル。」
A「モデル関係ある？」
でも、泉先輩って一体何を話せば…。
凛月「セッちゃんは色々話してくれるから、余計な話題考えなくても大丈夫だよ。
Knightsのお母さんだからねぇ。」
泉先輩がお母さんなら、凛月はペットかな…。
あぁあぁ、Knightsの家族構成が見えてきた…。
凛月「明日は早いから、俺ももう寝ようかな…。」
A「毎日早く寝てくれると嬉しいよ…。」
凛月「夜にAを起こす遊びとかしとこうかな…。」
A「大変迷惑な遊びだねそれ。
楽しいの？」
凛月「Aがそばにいるだけで俺は楽しいよ♪」
A「やめてくださいその笑顔と台詞。」
やってきた次の日。
朝起きたら凛月はもういなかった。
朝食を食べて支度をしてドアを開けると…。
A「…泉先輩！？」
もう来ていた…。
集合まであと10分くらいあるのに…。
泉 「やっと出てきたねぇ。早く行くよぉ。」
A「え！？はい！」
私はドアを閉めて泉先輩についていった。
泉 「あんたの学校俺知らないから、案内してよぉ？
俺迎えにも来るんだから。」
A「あぁ、はい。
わざわざすみません！」
泉 「良かれと思ってしてるんだから、謝ることないでしょ。」
この人、たしかにさっきからしかめっ面だけど、
話してみると案外優しい人だなぁ…。
…そういえば、泉先輩って
普段はバイク通学だよね？
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