世界から彼が消えたら【世界一クラブ×怪盗探偵山猫】 (ページ7)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:2,201 hit

徳:第6話...出たい、切実に！！！← ページ7

～No side～

勝「ちょっ、ちょ...
何してるんですか！？」

ビデオカメラを片手に
勝村が注意する中山猫は
無視して書く

ーキュッ、キュッ

山猫が壁に書いた
メッセージは

『現実と向き合え！！』

「現実...」

Aは一言それを呟き
USBメモリをポケットから
取り出す

ーピリリッ

『...もしもし』

「...もしもし...？」

『何だい、いきなり...』

現内閣総理大臣である
梅宮値はスマホを片手に
執務を行っていた

「...あの...」

「もう、二人には
会えないんですよね...」

『...な...何を
言っているんだい』

「"仕事を手伝ってくれたら
二人にいつか会わせてあげよう"
って...」

「言ってたけど
いつ会えるの？」

「もう...あれから
数ヶ月も経ってるよ？」

『そんな事ない...二人にも
ちゃんと話してる、A...
信じてくれ』

「...分かってるよ
ごめんね」

Aはそれだけ伝えると
スマホの通話を切る

山「つまり社長と同じ
声質を出せばいいんだろ？」

勝「えっ...出せる
わけないでしょ...」

勝「ただでさえ音...」

山猫、無言の圧力をかける←

勝「オ、オンディーワンの
美声なんですから...！！」←

山「ま、それは
否定しねーけど」←

山「分かってねぇなあ
こういうのはな、真似
したってダメなんだよ」

山「....『タ』」

ーピコンッ

山「『カスギ』」

山「『ナオ』...」

勝村が感嘆しドヤ顔した
次の瞬間

山「へぇっくしゅん！！」←

勝「あぁ...！！」

ーピコンッ

次の瞬間画面に現れたのは

『OK』

勝「ええ～～～～...！！？」

山「...コングラッチュ
レィショ～～ン」←

が、次の関門あり←

勝「えぇ！！？」

勝村がまたうなだれる
中、背後から革靴特有の
足音が響く

勝「...乙姫ちゃん？」

「バカだね、そんな
音痴な声で解除されるなら
世の中のセキリュティは
どうなってんのさ」

「事前に解除したんだよ」

勝「あっ...じゃあ最初から
来るって分かってて...」

山「...えへ」←

山「たら～～ん
G～P～S～」←

勝「なんなんだよ！！」←

山「エ～～ス」←

ーピッ

Aは黙々と
番号を入力する

山「...いいのか？」

「...別に」