世界から彼が消えたら【世界一クラブ×怪盗探偵山猫】 (ページ5)

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里:第4話よページ5

～No side～

ーピロンッ

「来た...
黒姫、送信して」

『分かったわ！』

～転送完了～

『"またよろしく頼む"
だって！頑張るわよ！！』

「...うん」

同時刻

ーバサバサッ

山猫はテーブルの上に
Aが写った大量の
写真をぶちまける

勝「...何ですかこれ！？」

里「華菱乙姫の
一週間分の写真よ」

山「ついでに
私物もあるぞ」←

里「ネイル
小説にペンケース...
後は...これね」

里佳子が取り出したのは
赤のリボンでラッピング
された黒いリボン

里「親友から貰った...
最後のプレゼントらしいわ」

山「昼は学校で
夜はハッキング、友達も
恋人らしき奴もいなかった」

「........明日は数学と
社会、理科...後は」

Aはバックに教材を
入れる中ふと壁にかかった
写真が目にとまる

『A！ハッピー
バースデイ！』

『おめでとう！
おねーちゃん！』

『ありがとう...
中身は...リボン？』

『ええ！私と
白雪で作ったの！』

『すごいね、私も
今度作ってみたい...！』

『じゃあ今度
一緒に作ろ！』

「...結局...
作れなかったなぁ...」

勝「...何
見てるんですか？」

ルービックキューブを
片手に山猫はパソコンで
動画を見ていた

山「華菱乙姫と
親友達が最後に祝った
誕生日パーティーだ」

初めて会った仏頂面の
Aとは思えないぐらい
普通の女の子の様に笑っていた

勝「...彼女になんて
言ってあげたらこの
笑顔に戻るんでしょうね」

山「分かるわけねーだろ
エスパーじゃねぇんだから
よ」

山猫はルービックキューブを
テーブルに置き、また誕生日
プレゼントの黒いリボンを
いじる

勝「で、でも！分かろうと
する気持ちは大事ですよ？」

勝「...100%
分かってあげられなくても
分かってくれようと、側に
いるだけで変わりますから
...人間は」

山「相○○○をか
お前は...！！！」←

ービリッ ←

「「あ」」←

山猫が手元に視線を
戻すと黒いリボンに
亀裂が走っていた

勝「あー！！どうするん
ですか、それ！！？」

山猫はそんな言葉を
バックに亀裂がある
リボンを見つめた