世界から彼が消えたら【世界一クラブ×怪盗探偵山猫】 (ページ3)

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山:第2話だにゃん ← ページ3

～No side～

ーバサッ

勝村は懐から
一枚の写真を見せる

里「えっ...
小学生じゃない」

写真には可愛らしい
セーラー服を着た
小学生が写っていた

山「...お前」←

山猫は軽蔑の
視線を向ける←

勝「違います！！！」←

山「え～～っと...
名前は華菱乙姫」

勝「かなりのお嬢様
学校に通ってて成績
優秀、スポーツ万能」

勝「しかも両親は
貿易会社の幹部...」

山「まさに絵に
書いた様なお嬢様だな」

勝「ほら、行きますよ
会うんでしょ？」

ーキーンコーン
カーンコーン

山「にしても
さみぃな～～」←

勝「...来ました！」

勝村が指差す方向へと
視線を向けると、賑わう
昇降口から写真の少女が
現れた

勝「あの子が
乙姫ちゃんですね...」

山「じゃあ、行っ...」

勝「あ、待って下さい！」

勝村が慌てて止めると
Aの後ろから数人の
女子グループが来た

女「あ、あの！
乙姫ちゃん！」

「...何？」

女「え、えっと...その」

女子グループの一人は
顔を真っ赤にし俯くが
他のメンバー達に、勇気
づけられ決心がついたのか

ーバッ

女「こ、これ良かったら
読んでください！！」

女子の手にはハートの
シールが貼られた一通の
手紙が

勝「え、えぇ！！？」

山「まじか」←

「............」

女「その...返事は
いつでも、いい...から」

勝「どうするんでしょう...」

Aは数秒間だけ
手紙を見つめると

「...返事
今でもいい？」

女「えっ！！？
うっ、うん...」

「分かった、じゃあ」

次の瞬間

ービリッ

女「えっ...」

沈黙するグループをよそに
Aは黙々と破り続け

ードンッ

手紙の残骸を女子の
手に押し付ける

「これが、私の答え」

放心した女子や野次馬達を
気にもせずAは校門を
出て行き山猫達のいる公園
へと入る

山「来たぞ、ほら行け」

勝「わ、分かりました」

勝村はAの所まで
行くと少しかがみ

勝「あのー...華菱
乙姫ちゃん、だよね？」

「......誰ですか」

勝「えっと
週間雑誌をやって...」