世界から彼が消えたら【世界一クラブ×怪盗探偵山猫】 (ページ2)

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夢:第1話ページ2

～ No side～

あれから数年後
東京のとあるビルで
カップ麺を食べ

歌を歌いながら黒い
革ジャンを着てビーサンを
履いた青年がいた

しかしその青年は
猫の仮面を被っていた

？？「ひぃとぉぉっり
ぼぉちの...」←

ーガチャッ ←

？？「よぉをるぅぅ
ぅぅぅぅぅぅ！！！」←

バズーカ発射、そして
隣のビルに移る←

『...うるさいわよ』

彼の耳から不機嫌な
女性の声がする

彼女の名前は里佳子
山猫の協力者だ

『山猫さん！
見つかっちゃいますよ！！』

またイヤホンから
気弱な青年の声がする
彼は勝村英夫、コピー
ライターである

山「うるせぇな
少し黙れ」

彼"ら"は日々悪者から
金を盗み取り、悪事を
暴いている

それは正義感とかじゃなく
単純に自分達が楽だからだ

『いいからさっさと
顧客データ盗みなさいよ』

山「はいはい」

ーカチッ

山猫がUSBメモリを
パソコンに挿すと

【 NO DATA】

山「...おい
データ消えたぞ」

『え』

ーファン、ファン

それと同時に外からは
サイレンの音が鳴り響く

『セキュリティが
復旧した！？』

『どうなって
んの...！！？』

山「誰かに妨害
されたって事か...」

『もしかして...「Black
Princess」ですかね...』

山「ブラ...何だよ、その
厨二病ネーミングww」←

『笑わないで下さいよ！
有名な話なんですよ！！？』

『警察も絶対に
捕まえられない
凄腕ハッカーだとか...』

『それより！早く
逃げなさいよ！！！』

山「あぁ」

「...チッ、逃したか」

コードと大量の
パソコンに囲まれた暗い
部屋で忌々しげに顔を歪め
舌打ちをする茶髪の少女が
いた

『大丈夫？』

パソコンから誰かからの
メッセージが表示される

「...うん、平気だよ
ありがとね...」

「"黒姫"」

そのパソコンには
可愛らしい、黒髪を
二つ結びにした少女の
アバターがいた

山「進捗はどうだ？」

あれから一夜明けて
山猫達は、自分達の
アジト兼バー、ストレイ
キャットで作戦会議中

勝「一応分かりました」