きみに好きだと言われたい

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side KENJIRO



朝早くからの番組出演を終えて、これからグループ全員と事務所の人で永山さんの会社で打ち合わせ


メンバーと乗った車の中では、いつの間にか眠ってしまっていた





NAOTOさんに起こされて、
入り口を入れば、目の前には綺麗な受付



『あ…』


この前の、あいつだ
そう思って俺がそう呟くと、後ろを歩いていた臣が


「よ！妃菜、久しぶり！」


と話しかけた



「あ、健二郎さん、臣くん、お久しぶりです」



ペコっと頭を下げて、小さく手を振った妃菜
華やかな制服が似合う受付嬢


「妃菜、最近会ってないけど、元気にしてんの？」

臣の問いかけに、
ニコニコしながら頷いている


「あ、そだ！
　妃菜、今日の夜、空いてる？」



『え、あ、うん…』



「健二郎くんも、暇でしょ？
　ちょっと付き合ってよ」



なんで俺には上からやねん


どうやら、彼女の莉央ちゃんと飯行きたいけど
２人で外歩くと色々あるから、とのこと


まぁ気持ちは分からんでもないな、そう思って付き合うことにした





夜、指定された店にいくと
莉央ちゃんと臣はもう来ていた


『おつかれーっす

　莉央ちゃん、この間はどうも』


「こちらこそ
　忙しい中来てくださって、ありがとうございました」


相変わらず、出来た女性やな

妃菜は来るまでもう少しかかるらしいから
適当に料理を頼んで、暫く３人での会話


『てか、ごめんな？
　お父さんも蓮さんも２人のこと知らへんのや』


「そうだよ！健二郎くん！
　莉央と付き合ってるのバレたら、俺、永山さんに消されちゃうかも。笑」



「うちの父すごく心配性で…笑」



『やろなぁ…笑』



言われなくても、分かる

料理が到着したタイミングでパタパタと聞こえてくる足音



「遅くなってごめんなさい！」



そう言って慌てて入ってきた、妃菜は相変わらずな様子









けど、
今日の飯会で二人で話して思った

人は見た目によらない
コイツはよくある女の計算とかじゃなくて、本当に純粋な子で
好きなものの話するときはすごく目を輝かせる

天然なところもあって、おもろい

まさに妹って感じ





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