きみに好きだと言われたい

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「まぁ…とりあえず、お互い頑張ろな？
　落ち着いたら、また飯でも行こうや

　あ、ライブ…良かったら、来るか？」



『いいんですか！？』



「おん。笑」



『私、莉央ちゃんにDVD観せてもらってから
　ずーっと行ってみたいと思ってたんです！』



「莉央ちゃんも臣に誘われてるやろから
　一緒に来たらええよ」



『次の楽しみが出来たので、頑張れそうです！』



「良かったわ。笑
　俺も気合入れて頑張るわ

　少しの間会えへんけど、変な男に着いてったりしたらアカンで」




『ふふ、健二郎さんパパみたい』





好き なんて一言も言われてないけれど、
確実に進歩したであろう健二郎さんとの関係性

次の約束が私にとっての何よりのクリスマスプレゼント



「あかん、そろそろ限界や…！
　くっそ寒い」



『あ！すみません！』




そう言って、足早に歩き出した帰り道でも
自然と手を握ってくれて、
寒さなんて全く感じないくらいドキドキした









家まで送ってもらって、お風呂で冷えた体をあっためる

お風呂から上がると、莉央ちゃんから着信が入っていたから掛け直した



「はーい、もしもーし」



『あ、莉央ちゃんごめんね？お風呂入ってた！』



「帰ってきたんだ
　どうだった？健二郎くんとのクリスマスデート」



『あのね？
　お寿司食べて、花火見に行って
　すーっごく楽しかった！！』



「ふふ、よかったね
　あ、ちょっと、広臣に代わるね？」




『もしもーし、臣くん？』




「俺からのクリスマスプレゼント、気に入ってもらえて良かった。笑」




『へ？』




「ハハ、なんだよ、その間抜けな反応

　奥手な健ちゃんに、妃菜とのクリスマスデートのおすすめしたんだよ
　良い感じみたいじゃん。笑」




『からかわないでよぉ。笑
　でも、サンタさんありがとう！

　あ！今度ね？臣くんたちのライブ観に行くんだよ！健二郎さんが誘ってくれたの！』




「まじ！？健ちゃん、やるなー。笑
　なんか、緊張するわー」



『楽しみにしてます！
　
　臣くんと莉央ちゃんも素敵なクリスマス過ごしてね？』



「おぅ、ありがとな」




臣くんと莉央ちゃんを見ていると、
いつか私も大好きな人の彼女になれたらいいな、って思った



健二郎さんにお礼のラインを入れて、眠りにつくクリスマスの夜





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