きみに好きだと言われたい

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どうしたんだろ？と不思議に思いながら
言われた通り、健二郎さんに住所を送る


既読だけついて、返信はなかったから
どんよりとした気分のまま、お鍋の処理
擦っても擦っても取れない焦げにイライラしてしまう



そうこうしていると、ラインの通知音

相手は健二郎さんで、

"下降りといで" とだけ書いてあった




もこもこのルームウェアのまま、エントランスに降りると
外に健二郎さんの車が止まっている


車の中から、車窓越しに手招きしている健二郎さんに、小走りで近づく


『どうしたんですか！？』


「どうせ食うもんなくて、凹んでるんやろ？笑」


そう言って、健二郎さんは袋を差し出した


『カレーですか！？』


「テイクアウトしてきた」


『えー！ありがとうございます！
　あ！よかったら、一緒に食べます？
　掃除だけは、完璧です！笑』


「ほんまかー？笑」


『駐車場借りてるんで、そこに止めてください』




車を止めてもらって、部屋に案内する


「おじゃましまーす

　お！！ほんまに綺麗にしてるやん！」


『ふふ、すごいでしょー？』


「そこに、鍋見えてるけどな。笑」




そんな会話をしながら、健二郎さんが買ってきてくれたカレーを二人で食べた




『おいしかったー！ご馳走様でした』



「うまかったな
　あ！そや！なんで電話したかっていうとな
　飯連れてってくれる言うてたやん？」



『はい！』



「来週の木曜、どう？
　妃菜、次の日仕事やろからしんどかったら別の日にしてもええよ」



『行きます！行きましょう！
　何が食べたいですか！？』




さっきまでの憂鬱が嘘みたいに、気分が上がる
明日も早いし、そろそろ帰るわと言った健二郎さん



『エントランスまで送ります！』


「そんな短いズボンで外出てたら風邪ひくからええよ」


『あ…』


気にしてなかったけど、ちょっと短すぎたかな？


「変な男の前で、そんな格好しとったらあかんで」


『へ？』


「あとな、変な男簡単に部屋あげたらあかんで」


『健二郎さんあげちゃった…』


「アホか。笑
　俺みたいにまともな奴ちゃうかったら、襲われてんで
　気ぃつけろよ？」


『あ、はい…』



会うたび、好きになっていく



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