死神の君と人間の僕

＊ ページ17

JK｢あっ！！！｣





昨日の死神だ………




向こうも目が合って、初めて俺に気づいたみたいで


目を見開いている








外灯が俺たちだけをスポットライトのように照らす



そして気づいた





そいつが泣いていたこと


そいつの左頬が紫色になっていることを



俺がビンタしたあとだ



俺は筋肉がついていて、力も強いから


ヒョンたちも恐るほどなのに



めいいっぱいの力で引っ叩いてしまった






JK｢昨日は手をあげてごめん…
大丈夫………？？？｣





そいつは俺のことを驚いた表情で見た


俺が心配したことに驚いたのだろう…





A｢大丈夫…
こんなの慣れてるから……
アザにはなるけど、死神だから痛くも痒くもない｣





そいつはそう言って


俺の横を通り過ぎようとする






ガシッ



俺は思わずそいつの腕を掴んだ







JK｢アザにはなるんでしょ！？
なら、女の子なんだから手当しなきゃ！
とりあえず、俺ん家行こ！｣





俺は死神相手に何を言っているのだろう……





でも、言ってしまった事だから



後へはひけずに




そのまま宿舎への道を進む







A｢私のこと、信じてくれたの……？？｣



か細く、消えそうな声でそいつが言う






JK｢別に………
今は目の前にいるやつをとりあえず心配してるだけ……｣





A｢そっか………｣








また無言の沈黙が続く









A｢ねぇ、調べたよ
言われてたこと……｣





ん！？




俺って何か言ってたっけ？？？





A｢その日の飛行機で死ぬのはあんただけだった｣









はっ？？？




どういうことだよ




俺だけって…………





そんなこと…









A｢はいっ これ
あなたは苦しいのかもしれない
辛いのかもしれない

でもね……
受け止めてほしい

これが運命だから………｣









あの紙をまた、渡された


そいつの手はかすり傷がいっぱいで汚れていた





そいつは俺のためにゴミ袋から見つけてくれたのか……？？









今を信じたくない




でもこれが現実







苦しいよ……………

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