let me fly

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俺のふたつ隣の席で
楽しそうな威尊とAさん



つい
ふたりの会話に耳を傾ける



tk「なんであの時
　 俺の名前挙げてくれたんですか？」



「あ〜

　威尊くんはね
　自分の魅せ方をわかってるなって感じて


　もっと輝かせたいなって思ったの」





tk「Aさんに選んでもらえて
　 ほんまに嬉しかったですもん」




2人してニコニコ可愛い顔で笑っちゃって





　

　「威尊くん、カラコンしてみない？」



メイクが完成したと思いきや


おもむろに
大きいポーチをガサガサし始める


tk「カラコンですか？

　 俺カラコンとかしたことないですよ…」



　

　「視力も悪いでしょ？

　 いつも目を細めてたから」



tk「まぁ…目も悪いですけど」





　「いろんな意味で景色が変わると思う


　 せっかく来てくれる
　 威尊ファンを目に焼き付けないと


　 自信持ってパフォーマンスできるように」





　「私があげたって言うと

　 スタッフさんとかに怒られちゃうかもだから


　 秘密にしといて？ね？」





そのあと

控室でチームメンバーに

からかわれながら

威尊はAさんにもらった

カラコンを入れてた







雰囲気がグッと曲に近づいたし


何より自信に満ちてた





悔しいけど




かっこよかった








チーム内の順位こそ2位だったけど







俺の目から見ても



威尊はチームの中で1番堂々として
輝いてた





それは本人の魅せ方だけじゃなくて





自信を持たせてくれたAさんも
影響してると思う






そこがAさんのすごいところ




いかに自信を持ってステージに立てるように



ベールを纏わせてくれる



パフォーマンス後の挨拶で




カラコンを入れた事を話してて



Aさんと一緒にこの作品を作ったんだって
言ってるようで





悔しかった

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