【2夜連続】逆転満塁ホームラン【プロ野球 短編集】

G?とホワイトデー ページ43

G0×ホワイトデー







各地を巡って遠征するオープン戦はスタッフにとって地獄でしかない



荷物をバスに乗せては下ろして、乗せて下ろしての繰り返しだ



また今日もそれを繰り返していると彼が来た






『Aさん、ちょっといいですか？』





爽やかな笑顔を浮かべてやってきたのはスーパー守備で有名な吉川尚輝くん


なんで来たかはなんとなくわかる





『これお返しです』





綺麗にラッピングされた箱を受け取って礼を言うと満足そうに吉川くんは笑った

でもその顔は少し赤い





『あ、あの…Aさん』




真っ赤な顔で真っ直ぐ私を見て、私の片手を握った





『俺はまだまだ未熟です、でもすぐ俺の事を好きにさせるんで待っててください！』





早口でそう告げて走って行ってしまった









もう惚れてるよ









G36×バレンタイン




慎吾との関係は恋人未満友達以上な感じ




よく一緒にいて、何かあったら連絡するのも慎吾


今日はホワイトデーということで慎吾の奢りでご飯に来てる






『ん、これやるわ』






差し出されたのはお菓子を入れるにしてはやや小さい箱




『ま、開けてみ』





自信満々の顔をした慎吾は腕組んでいる




開けるとそこにはシンプルだけど綺麗なネックレス





『ほんでさ、俺、お前となら、その、あれや、考えてもええで』





ごにょごにょ言っててよくわからなかったので

もう1回言って、と言うと





『せやから！Aとなら将来ていうか…け、結婚とか考えてもええかなって…』





ビールを飲み干して、耳まで赤く染った顔を横に向けてしまった









ツンデレ慎吾くん









今回は1球団2人で書いていきます
似たような感じになっちゃってるんであまり期待せずご覧下さい

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