【2夜連続】逆転満塁ホームラン【プロ野球 短編集】

◆L6&L8＊ ページ42

L6&L8×ライバル








L6side









水を取りにロッカーに戻ると廊下にAちゃんがいた




ボールのたっぷり入ったカゴを三段、女の子なのに無理するなぁ


視界がボールカゴで遮られているのかバランス感覚が不安定だ


手伝わなきゃ、という使命感に駆られてAちゃんに話しかける






6・？『『Aちゃん！手伝うよ！』』

6・8『『………』』






俺と同時に駆け寄ってきて、声をかけたのは仲良くしてもらってるねこさんだった






「い、いえ大丈夫ですよ」






申し訳なさそうに笑うAちゃん


ねこさんには悪いけどここは男としてカッコつけたい






6『大丈夫じゃないでしょ、手伝う』

8『源田、ここは俺がやるからええよ。先戻っとき』

6『ねこさんこそもうじき練習再開ですよ、俺がやります』






Aちゃんを挟んで、カゴに手を添えた俺たちの間で火花が散る






「あ、あの！」





そんな様子の俺たちを見かねたAちゃんが声を上げた







「ちょうど三段ありますし、一人一つにしませんか？」





正直納得しないけどちょっぴり上目遣いのAちゃんが可愛いから大人しく一つだけ持った









「ありがとうございました！助かりました！」

6『ううん、こんなのお安い御用だよ』

8『いつでも頼ってくれてええよー』






Aちゃんを笑顔で見送って、姿が見えなくなった後

隣のねこさんと向き合う





8『まさか源田もとは』

6『俺もびっくりしました』






ねこさんは笑ってるけど心の奥底で闘志が燃えているのがわかる






6『俺、アタックするんで絶対負けませんから』

8『おう、Aちゃんがどっちに行ってもお互い恨みっこ無しやで』









今、この瞬間からAちゃん争奪戦が始まった









ライバル宣言









(6『Aちゃん、なんか手伝えることある？』)

(今は特にないですねー)

(8『些細なことでもええでー、ところで今日の夜空いてる？』)

(今日はちょっと難しいですね…)

(6・8『『この子一筋縄じゃいかないな…』』)









ぷ り ん ｱﾗﾓｰﾄﾞさんからのリクエストで源田選手と金子選手でした！
両選手ともイケメンですよねぇ…
リクエストありがとうございました！









お気に入り登録者200人越えありがとうございます！
これからは少し更新頻度を上げますのでよろしくお願いします！

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