【2夜連続】逆転満塁ホームラン【プロ野球 短編集】

◆Sh51＊ ページ18

Sh51×球団医









51『A…』 9『Aちゃん！！』







51『…』






「どうかしましたか？ギータさん」



9『ちょっと擦りむいたから絆創膏ほしい！』









この野郎、絶対俺が話しかけに行ったのわかっててやっただろ…





俺、上林はホークスの球団医見習いのAと付き合ってます



まだここに来てから慣れてないAは選手と触れ合うために、慣れてもらうためにベンチに出ている



一緒にいれるのは嬉しいんだけどその分お邪魔虫も多いわけで








俺の細々とした声はAに届かず、柳田さんとか別の選手が周りにいる









6『なんもしてないくせに擦りむくとかどういうこと笑』


4『お話したいだけだろ笑』



「嘘はダメですよ！柳田さん！」


9『ごめんってー』






じーっと4人をベンチから睨みつけていると視線に気づいた今宮さんが隣の川島さんに耳打ちをする









6『Aちゃんさっきばやしが呼んでたから行ってあげて』



「え、そうなんですか？ありがとうございます！」







キョロキョロ探したあと、くるりと向きを変えてベンチで不貞腐れてる俺の方に来る







「上林さん、どうかしたんですか？」


51『……』


「あのー…きゃっ！」






Aを俺の腕の中に閉じこめる



顔を真っ赤にして困惑する様にちょっと優越感を覚える







「せ、誠知…ダメだよ、こんなとこで」


『いいじゃん、俺以外と楽しそうに喋ってた罰』


「もしかして嫉妬？」


『うるさい』






嬉しそうに小さく笑みを浮かべた君は俺の背中に腕を回した









心の治療をお願いします









6(どっちも顔真っ赤にしちゃって初々しいねぇ)

9(ばやしもあんなことできるんかー成長したなぁ)

4(ていうか付き合ってるって初めて知った)

1(可哀想だからあんまり見てやるなよ…)









リンさんからのリクエストで上林選手でした！
最後がごたごたですね、ごめんなさい
リクエストありがとうございました！

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