-Team medical LOVE dragon- (ページ19)

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龍太郎さんが、L&Pのドクターになった。

桜井先生の手術のためには、そうするしかないと、桜井先生も猪原さんもわかっているみたい。

だけど、荒瀬先生がドクターのシフトを組むから、龍太郎さんは週の半分は桜井病院にいると思う。

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ところで・・・

最近、加藤先生の元気がないの。

ため息ばかりだし、仕事もはかどっているようには見えないし・・・。

原因は・・・

たぶん私だけが知ってると思う。

L&Pのコンサルタント、岡村さんが姿を見せなくなった時期と重なるの・・・。

岡村さんは、医師や看護師が利用するウチの店のことも手掛けていて、ときどき買い物に立ち寄ってくれる。

岡村さん、きっと加藤先生に好意を持ってる・・・。

加藤先生も岡村さんのこと、特別に思ってる。

加藤先生が岡村さんを見る目、完全に女の目だもん。

龍太郎さんと私のために、龍太郎さんの背中を押してくれた加藤先生。

加藤先生の想いも、岡村さんに伝わるといいな・・・。

岡村さんは、自分のことを語らない。

でもね、私は・・・・・・

岡村さんは、やっぱり外科医だと思うの。

岡村さんの指先にも、龍太郎さんたちと同じように、糸の痕と傷がある・・・。

なぜ今、岡村さんが医師でないのかはわからないけど、何か深い闇があるんだろうなって思う。

『ねぇ、龍太郎さん・・・。』

「ん？」

『岡村さんて・・・本当は外科医じゃないのかなぁ？』

「・・・・・。なぜそう思う？」

『岡村さんの指先にも、龍太郎さんと同じ糸の痕がある・・・。』

「・・・そうか。確かに、岡村はときどき医者の顔をしている・・・」

岡村さんは、一見すると冷酷な感じもするけど、本当はそうじゃなくて。

医師も患者さんも、双方が良い方向へ進めるようにと考えていて、そういう情熱みたいなものが見えたとき、加藤先生はすごくいい顔で岡村さんを見つめてるの。

たぶん・・・私だけが気づいてる。

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