3話(続き/内容増やしました。) ページ4
そして今日任務を遂行した。トントンに電話しシャオロンが迎えに来たということはおそらく追加で任務は来ないだろう。
「特に目立ったことは何もないかな、」
そうかとオレが答えると会話は途切れた。
対向車からはオレらがカップルに見えるんだろうか。実際のところはただの同僚なのに。そう考えると少しおかしくて笑ってしまった。
バイクを走らせて約20分ほどで目的地である、高層ビルへとたどり着いた。地下駐車場にシャオロンがバイクを止めて、オレが先に降りた。ヘルメットをシャオロンに投げ渡し、久しぶりのビルへと足を運ぶ。
シャオロンと共にエレベーターに乗り9階のボタンを押すと、エレベーターは音もなくゆっくりと上がっていく。3階から4階へと変わりゆく液晶画面に表示される数字を眺めつつ、手で口元を覆い隠し小さく欠伸をする。
ふとマジマジと横から視線を感じ、そちらに目をやれば喋らなかったらホント女子だよなと呟く同僚の姿。女子扱いやめろと唇尖らしながら相手の腰をゲシゲシと蹴っている間に扉は開いた。
「トントン、ただいま。これデータとお土産。」
蹴られた腰を擦るシャオロンと別れたオレはデータを提出するためにトントンの部屋に訪れていた。
久しぶりにあった彼は少しやつれていた、ザクロのような赤い瞳には生気が宿ってない。渡されたUSBメモリを受け取りデータを確認すると、オレがお土産と称して渡した洒落た袋の中を覗き込んだ。袋の中身は彼への誕生日プレゼントとして選んだメガネ拭き、他国に渡っている最中だったので渡せなかったのだ。それを見た彼は微かに口元を綻ばせた。
「ありがとな、A。使わせてもらうわ」
「郵送も考えたんだがこっちの方がいいかなって、誕生日おめでと。」
それから10分ほどたわいもないことを喋ると、オレはおやすみと挨拶を交わし部屋を出た。
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uzumeyuki(プロフ) - てくさん» ご指摘ありがとうございます。外すのを忘れていました。 (2017年7月22日 22時) (
レス) id: a0e3f7861e (このIDを非表示/違反報告)
てく - 違反になりますので、オリジナルフラグを外していただけませんか？ 作品作成のルール・注意点・ガイドラインにも載っていますのでおめ通しください (2017年7月22日 21時) (レス) id: 42191458d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uzumeyuki | 作成日時：2017年7月22日 14時
