11話 ページ12
「軍曹起こそうとしたらああなってるんだからヤってんのかって思ったよ」
そうオレの前でクスクス笑っているのはしんぺい神、軍曹は先程までいたが新人同士が喧嘩をしているという報告を受け竹刀片手に医務室を出ていった。
「軍曹のマスクが気になって触れたらああなったんだ。」
そう言い返すとオレは軍曹が寝ていたベッドに寝転がった、軍曹が寝ていたためか温もりが微かだが残っている。しんぺい神は苦笑しながらハンガーにかけていた白衣を羽織った。
「そういや新しい人口乳房はどうだった？」
「上出来、女狂でも気づかなかった。」
あいつ興奮してたから分かんなかっただけかもしれないけどと付け加え、寝転がったまま時間を確認すると休憩終了まであと20分。仕事行くのめんどくさいなと呑気に考えつつ手で口元を覆い隠しながら欠伸をする。
しんぺい神は机の上のパソコンと向き合いなにか打ち込み始めている。その様子をぼーっと眺めていたが、彼に会いに来た理由を思い出すと話しかけた。
「しんぺい神今度Bカップのやつ頂戴。」
「Bカップってもう持ってなかったか？」
「Bカップのやつは、汚れが目立ち始めたから捨てた。」
「そういうことなら今度の金曜日までには取り寄せとく。」
わーい、ありがとう。と返せば、棒読みやんけと彼は笑った。
「兄さん今どこに出張してんの？」
確かジャパンと言いながら、彼がこちらを振り向いた。
「Aあと休憩10分やけど大丈夫か？」
しんぺい神の横にいたいから仕事行かないと冗談で言えば、休みたいだけだろとデコピンされた。
痛む額を抑えていたが、休めないことはよく知っているので体を起こす。分かった、分かった、行ってくるから。そう不貞腐れながらも言うとしんぺい神は、いってらっしゃいと手を振ってくる。
医務室を出ていこうとドアノブに手をかけると、後ろから名前を呼ばれた。振り返ると目を細めたしんぺい神がこちらを見ている。何の用だと彼を凝視していると、おかえり、A。と彼は微笑みながら言った。
「ただいま、しんぺい神。」
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uzumeyuki(プロフ) - てくさん» ご指摘ありがとうございます。外すのを忘れていました。 (2017年7月22日 22時) (
レス) id: a0e3f7861e (このIDを非表示/違反報告)
てく - 違反になりますので、オリジナルフラグを外していただけませんか？ 作品作成のルール・注意点・ガイドラインにも載っていますのでおめ通しください (2017年7月22日 21時) (レス) id: 42191458d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uzumeyuki | 作成日時：2017年7月22日 14時
