1話 ページ1
時刻は23時頃、無機質な音が目的の階に着いたことを知らせる。そしてエレベーターの扉が開くと2人の男女がエレベーターが出てきた、2人が降りるとエレベーターの扉は閉まった。
厳つい男の左手にはこの国一番の絶景が見えると噂のスイートルームの鍵が、右手には女の左手が握られている。
男と手を繋ぐ女は、腰まで伸ばされた艶やかな黒髪、降り積もったばっかの雪のように白い肌、おとぎ話の中に住む毒林檎をかじり息絶えた姫が間違えてこちらに来てしまったのではないかと疑うような優れた容姿。傍から見れば美女と野獣である。
男が鍵穴に鍵をさしこみ左に回す、噂通りに窓ガラス越しに絶景が見える。 行き交う車のランプや等間隔に並んだ街灯、ネオンの看板など輝き、ビルからはまばらに明かりが漏れて宝石箱に詰められた宝石のようだ。
しかし扉を閉めた途端、男は自分の唇を女のそれに押し付けた。しばらく重ねていた唇が離れる、それを何度か繰り返したあと男は女の口内に自分の舌を捩じ込み女の口内を蹂躙し始めた。それだけでは済まず男は女の服の裾から手を差し込むと女の形のいい双丘を堪能しようと揉みはじめた。女は微かに眉間に皺を寄せたが、抵抗せずそのまま受け入れた。
二人の呼吸音と唾液を交換する音に混じって時折女の喘ぐ声が部屋に響いた。
男は女を抱えるとベッドルームへと足早に向かい女をベットに乱暴に放り投げた。放り投げた女は小さく悲鳴をあげる、その女に馬乗りになる形で男もベットの上へと上がった、ギシりとベットが軋む音がした。
余裕のない男の顔つきから、女はこれから男がどうしたいのか察したらしく、頬を薄らと紅色に染めながらも目を伏せて小さく、貴方ならいいです。と呟いた。
その言葉を聞いた男が女の上着を脱がしにかかる、女はそんな男を見つめるとピンク色のグロスルージュと彩られた自身の唇を指さした。女の意図を察した男が女の顔へ自身のと顔を近づける。
「やっぱり、これ以上はダメ」
そう女は男の耳元で吐息混じりの声囁くと、手の中に忍ばせておいた注射器の針管を相手の首筋に突き立て確認する暇さえ与えずに即座に押子を親指で深く押し込んだ。
即効性の睡眠薬が効いたのを確認し、自分の上に覆いかぶさる意識のない男を引き剥がす。
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uzumeyuki(プロフ) - てくさん» ご指摘ありがとうございます。外すのを忘れていました。 (2017年7月22日 22時) (
レス) id: a0e3f7861e (このIDを非表示/違反報告)
てく - 違反になりますので、オリジナルフラグを外していただけませんか？ 作品作成のルール・注意点・ガイドラインにも載っていますのでおめ通しください (2017年7月22日 21時) (レス) id: 42191458d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uzumeyuki | 作成日時：2017年7月22日 14時
