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『回りくどい話はなしにしよう。』
ＴＨ「ん？」
『テヒョンの気持ちが知りたい。』
わざと、テヒョンくんとは呼ばないようにした。
私は前に進もうとしてるよって…伝えたかった。
ＴＨ「…それ聞いてどうにかなるの？」
『だって、おかしいもんこんなの。テヒョンはリナと付き合ったって聞いたから楽しく話そうと思っただけなのに。突然変なこと言うし…。』
ＴＨ「リナのこと……ジミンに聞いたの？」
『誰でもいいじゃんそんなの。』
ＴＨ「…Aを忘れたかった。ずっと、苦しかったから。」
『ねぇ、私も同じだよ。私もテヒョンのことでずっと苦しかった。』
ＴＨ「でも、こうやって目の前にいられると、どうしても…」
『ねぇ、テヒョン。』
ＴＨ「………」
言葉を遮られたテヒョンはそのまま私の言葉に耳を傾ける。
『私のこと、好き？』
15年前からずっと気になっていたこと。
ここで私と話していた時、私と離れた日、この町に帰ってくるまで。
『私のこと、好きだった？』
ＴＨ「……」
テヒョンはじっと考えた後、急に周囲を見渡した。
立ち上がり、草むらの方へ歩いていく。
『え…テヒョンくん？』
思わず呼び方が戻っちゃった。
テヒョンはそんな私を気にもとめず、草むらで何かを探している。
ふと、目的のものを見つけたのかしゃがんで何かを掴み取った。
そのまま私の方へ近づいてきて、片膝をつく。
ＴＨ「どうやったらちゃんと伝わるか、わかんないから。これ」
差し出されたのは小さな白い花。
『…かわいい。』
その花が小さく震えているのがわかった。
ＴＨ「A、ずっと好きだった。」
絞り出されたような声に、胸が苦しくなる。
その手を取りたくなる。
さっき泣いたからか私の涙腺は緩みきっていて、ポロポロと涙が落ちる。
『なにそれ……』
ＴＨ「お互いを繋ぎ止めておくには…長い時間かかりすぎたね。」
『………テ…ヒョン』
ＴＨ「でも、ちゃんと大切だったよ。」
『テヒョン……。ぐすっ、テヒョン、私を……どこか遠くに連れて行って……。」
私の最後のわがまま。
だけどお互いそれはできないとわかっているのか。
私たちはその場でただずっと動けないままだった。
2人で、ただ、泣いていた。
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るお(プロフ) - うわー；；テヒョンと幸せ見つけて欲しかったです…；；でもジミン頑張ってたし…っ！！！主人公ちゃんと一緒に右往左往しました(笑)またお邪魔させてください♪ (2021年2月14日 21時) (
レス) id: 69a7d29eb9 (このIDを非表示/違反報告)
kanna - はぁ…ハマってしまいました。笑このお話は私の3つ目の幸せです笑この作品を作ってくださったumaさんに感謝してます！これからも陰ながら応援してます( ´ ▽ ` )ファイティンです！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: c6dd1df907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uma | 作成日時：2020年12月20日 21時
