モテる彼氏の隣 (ページ11)

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大事な2人ページ11

北斗サイド

慎太郎「今日ね！練習試合3点入れたー！すごくない！？」

「すごいじゃん！その調子で試合まで突っ走れー！」

北斗「相変わらず騒がしいね」

帰り道、何も知らない慎太郎の話にいつも通り、いつも以上に元気に答えてるAに合わせていつも通り俺も会話に入る

俺は慎太郎の幼馴染で幼稚園から一緒だったけど、スポーツ男子な慎太郎と完全インドアな俺とじゃ分からないことも結構ある

慎太郎「じゃあねー！また明日！」

北斗「明日ー」

Aと別れて慎太郎と2人で歩く

慎太郎「北斗と2人とか久しぶりだなー」

北斗「だね、試合、俺も見に行くよ」

慎太郎「らしいね！楽しみにしてるわ！試合の後学校戻るっぽいからAと一緒に帰っててねー」

北斗「あ、そういや試合の後久しぶりに3人でご飯行けないかなってAがぼやいてたよ」

慎太郎に聞きな？ってAに言ったら当日予定無さそうだったらでいいって言ってた質問、なんでだろう、気付いたら聞いてた

慎太郎「あー、、試合当日はサッカー部で集まるかも」

北斗「打ち上げ？」

慎太郎「まあ、そんな感じかないつもの仲良いメンツで」

その答えを聞いてAは聞かなくて正解だったかもしれないって思った

いつもの仲良いメンツってあの女がいるメンツって俺でもわかるもん

北斗「ほどほどにしなねー」

慎太郎「なにそれー、今度3人で絶対ご飯行こうね！」

北斗「俺の気が向く時が来たらね」

慎太郎「ひどくない！？」

ひどいのはどっちだよ

なんて心の中で呟く、言えるもんなら言いたいけどAが我慢してきたのを無駄にするわけにはいかない

「はあぁ」

家について盛大に溜息をつく

慎太郎がどんな人にも分け隔てないのも、優しくて面倒見がいいのも、今回の件が、その性格が裏目に出てしまってるのも分かる

けど今日Aの涙を見た時、俺だったら泣かせないのにって思った

大切な幼馴染の慎太郎の彼女なのにそう思ってしまった

あのジェシーってやつもきっとAのこと、気にしてると思うし

Aは慎太郎の彼女だから全然男は寄ってこないけど、Aのこと可愛いって言ってる男の声は何度も聞いたことあるし、仮に、慎太郎と仲拗れてるって知ったらAに寄ってくる男なんていっぱい居ると思う

俺は今、その寄ってくる男になってしまってる？

ねえ慎太郎、早く我慢してるAに気付いてあげてよ