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康晃side
友紀「フフフッ、ごめんね。許して」
笑顔で謝る栗本さんの目は、明らかに笑っていなかった。
Aを睨んでいた。
「だ…だいじょぶです…」
ズリズリと後ろに下がるA。
トンッと肩が俺にぶつかる。
#19「A…?」
「あ…ごめんなさい…」
Aの目にはうっすら涙が浮かんでいた。
#19「ううん。大丈夫?」
「はい…。私…あがり症で…」
#19「…そっか…」
やり過ごせたと思ってるのかな…?
Aの足は震えが止まらなくて、今にも倒れそうだった。
スッとAの腕を引こうと思って腕を伸ばす。
でもその手は届かなかった。
「…石田…せんっ…ぱい…?」
#14「足震えてるから」
健大がAの腕と肩を持って支えている。
その姿を、獲物を狙うライオンのように見つめる栗本さん。
「……だ、大丈夫です」
何かを察したように健大から サッと離れるA。
今永くんとたつの方へふらつく。
「ごめん…」
#21「ううん」
#31「ほら、座って」
椅子にストンッ と座るAは小動物のようだった。
たつは肩をトントンと叩いている。
昇太は何をするべきなのか分からず、ただ栗本さんを睨んでいた。
これから大変になりそうだ。
なぜ何事もうまくいかないのだろう…。
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すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 了解しました (2018年3月22日 21時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - ありがとうございます!お願いします (2018年3月21日 20時) (レス) id: 3950307191 (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 大丈夫です! (2018年3月21日 16時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 特にありませんが、おまかせでも構いませんか? (2018年3月21日 14時) (レス) id: a589a13f8c (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» コメントありがとうございます!ジャンルはこれがいいとかありますか? (2018年3月20日 23時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーき | 作成日時:2018年1月10日 23時