野球部の恋愛事情

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Aside



　桜の花びらが道路にﾋﾗﾋﾗと舞っている。




　人がまだ少ない道路に、青戸高校のバッチがｷﾗｷﾗと光る。




#21「A?」



　
　聞き覚えのある声が私の名前を呼んだ。





　こいつは今永昇太




　幼稚園からの幼馴染で小学校、中学校もクラスが同じ




　昇太は青戸に推薦で入るくらい野球がうまく、勉強もできる。




　「昇太か、おはよ」



　
#21「おはよって挨拶するとか珍し」




　「いいのいいの」




#21「え、なんか怖っ」



　
　「うるさいっ!自転車奪うよ」




#21「奪ってみろ!チビのAにはサドルが高すぎて、乗れるわけねぇーよ」




　
　「気を使っていただきありがとーございますぅーだっ!」




　昇太を置いて、道路を走った。




　昇太が自転車にまたがって勢いよくこぐと、みるみるうちに抜かされた。




#21「おっせぇー 笑 つーかチビがもっとチビに見える 笑」





　「昇太がデカいだけでしょーっ!」




　大きな声で叫ぶと昇太は、ﾌﾞｽｯっと顔を膨らました。




#21「チビのくせに態度だけはでけぇーな 笑」





　昇太も負けじと叫ぶ





　「ムカつくぅぅ、、、」




　ムカつく事ばかり言う昇太は、なぜかモテて。




　何回昇太宛てのラブレターを渡されたことか、、、、、。





　私に関係はないけれど、ラブレターを頼まれると、心が少し"ﾁｸｯ"っとする。





　これは他の人からしたら "恋"なのかもしれないけど、私は恋だとは思わなかった。




　
　昇太は "ただの幼馴染"





　"近くにいてるれるだけでいい"





　そんな存在だった。




　
　

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