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「何驚いてんねんw
ほんまAちゃんは相変わらずピュアでかわええな〜」
中間さんはそういうと私の方によって来て
わしゃわしゃと頭を撫でた
隣の流星はポカーンと口を開け間抜けな顔で中間さんを見つめている
「でも、ほんなら流星のおとんとおかんは俺が家庭教師だって知ってたんちゃう？」
「「え？」」
私と流星の声がハモる
確かに、父と母は家庭教師の名前は知っていたはずだし
父は分からずとも母は気付いていたのではないだろうか
なぜ、言わなかったのだろう
「なんで言わへんかったんやろ？」
私が思っていたことと同じことを中間さんがつぶやく
そこで私は気がついた
その原因はきっと私だ
兄のことを嫌ってはいずとも、話題に出さずそれとなく避けていた私に
兄を仄めかすようなことを、父と母は言わないように気をつけていたのかもしれない
中間さんが私の家庭教師になったのは偶然だろうが、少なからず母は焦っただろう
「たぶん、私が兄を避けてたから」
「え、避けてたん？！」
私がそう言えば
兄は距離感も考えず大きな声を出す
「だって、嫌われてると思ってたから」
その言葉に兄は「そうか…」と呟き
眉を下げた
謝ろうかと思った時
ぐ〜〜と誰かのお腹が鳴った
「あ」
犯人は流星だ
そういえば私は彼を起こしに来たはずだった
「フハハッ
流星、朝飯まだやろ？
家来たらばあちゃんが流星が起きてこおへんから飯がさめるってぼやいてたから起こしに来たんよ」
そうか、私が起こしに行ってもなかなか降りてこない流星を、祖母は下で待っていたのだ
冷める朝ごはんを目の前に
呆れた顔をする祖母が思い浮かんだ
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作者名：民 | 作成日時：2018年10月7日 2時
