1番嫌い、だけど1番大好き。

#3 ページ3

お昼休み。

購買に行って、急いでサンドイッチと焼きそばパンを買って。

自販機でジュースを買って、沙羅達が待ってる教室に戻ろうとしたら。



あれ、富永くん…？


富永くんが屋上に向かっていくのが見えた。


屋上ってだいたい閉まってるけど…うちの学校は空いてるのかな？


なんだか気になって、急いで沙羅達にLINEをして富永くんの後を追いかける。


.
.



富永くんがガチャっとドアを開ける。


気づかれないように私もゆっくりと歩く。


ドアの隙間からみたら、富永くんと…寛太くん！？

が一緒にご飯を食べてた。


やっぱり邪魔しちゃ悪いし…戻ろっかな。

てか私なんで後着いてったんだろう…


くるっと方向転換して階段を降りてると。

ガチャとドアが開く。


振り返ると…


「あれ、Aじゃん！」


寛太くんだった。


「どうしたの、屋上入ろうとしてたの？」

『うん。あのー…』


富永くんの後追いかけたって言ったら気持ち悪いよね。


『寛太くんとご飯食べたくて寛太くん探してたの』


うん。嘘ついちゃったけど、これでいっか…

寛太くんをちらっと見ると、、顔赤い…？、


「確かに俺ら中学ん時もご飯一緒に食べてたもんな！」


早口ですけど、寛太くん。


「一緒に食べよ！俺今からジュース買いに行くから先に中入ってて！」

ぐいっと寛太くんに腕を引っ張られる。


「富永ーっ！Aも一緒でいい？」


えっ、ちょ、寛太くんのばか…！！、

断られたらどーすんのよ…


「…別にいいけど」


富永くん…


「ん！じゃあAここ座ってて！」

ばいばーい！と言いながら寛太くんは自販機のとこへ言ってしまう。


え…まって富永くんと2人…きり？


「ねぇ」

『はいっ』


「座んねぇの？」


富永くんがぽんぽんと隣を叩く。

え、富永くんの隣座ってもいいの…？！


『失礼します…』

「ん」


お昼休みはこれからです。

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