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眩しい朝の日差しで目が覚めた。
夜も遅かったし、昨日はジミンさんのお家で泊まった。
ジミンさんはライブで疲れただろうと私を気遣い、私にベッドを譲って自分はソファーで寝ると言ってくれたから、お言葉に甘えて昨夜は一人でベッドで眠った。
.
.
…はずだったよね？
ＪＭ「ん…A、もう朝？」
なんでジミンさんが隣にいるの？
『ジミンさん、ソファーで寝るんじゃなかったんですか？』
ＪＭ「よく考えたらお互い好きあってる同士が別々に寝るのはおかしいなって」
『ジミンさんってそんなキャラでしたっけ？』
寝起きでほとんど開いてない目を擦るジミンさんは幼い少年のようで、いつもの飄々としたジミンさんとのギャップにドキッとした。
ＪＭ「うるさいなぁ、もう」
『わ！ちょ、ジミンさん！』
ぎゅっと体を抱きしめられ、心臓の音が聞こえてしまわないか不安になった。
ＪＭ「A。」
『はい？』
ＪＭ「A…。」
『なんですか？』
目を閉じて何度も私の名前を呼ぶジミンさん。
.
ＪＭ「A、ありがとう。俺をこんな幸せな場所に引っ張り出してくれて。」
『………何それ。こっちのセリフですよ。』
突然そんなことを言い出すから、私はちょっと切なくなってジミンさんの体を抱き返した。
『わ…ジミンさん、体うっす……ちゃんと食べてます？』
ＪＭ「そうかな？Aは……うーん、着痩せするタイプだね。」
『変態。』
誰かとこうやって笑い合って迎える朝は初めて。
音楽だけが生きがいだった。
嬉しいことも、辛いことも全部歌にした。
だけど、大切なものが増えて、私は前よりずっと幸せになった。
.
また、新しい歌が作れそう。
今度は、きっと幸せな女の子の歌。
歌ができたら、また、あなたに聞いてほしいな。
〜あなたに届け【完】〜
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花帆 - 完結おめでとうございます！一気に読めてうれしい&面白かったです♪ ジミンちゃんが彼女に出会って お互いに良い変化するのも甘くなるのも良かったです！ (2021年7月21日 1時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 環さん ツンデレ ジミンちゃん 読んでて楽しかったです。ありがとうございます。 次のお話しも楽しみにお待ちしてます^ ^ (2021年7月10日 20時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
kumitake84(プロフ) - 番外編ありがとうございました。環さんのお話は甘々だけでなく切ない部分もキチンとあってお話にメリハリがあって、とても好きです。ジミンちゃんが幸せになってくれて良かった。テテ編の続きももしあれば、楽しみにしてます！ (2021年7月9日 8時) (レス) id: f676af609a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：環 | 作成日時：2021年7月9日 0時
