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『お邪魔します…』
ＪＭ「緊張してるの？」
『あっ！当たり前じゃないですか！』
忍び足で玄関に入った私をジミンさんはおかしそうに笑った。
あ、やっぱり笑った顔かわいい。
ジミンさんの部屋は、ジミンさんって感じで溢れていた。
黒を基調に家具が揃えられていて、余計な物は置いてない。
本屋さんのくせに本なんて1冊も置いてなくて、前に本を読まないって言ってたのは本当だったんだって思った。
見るものも別にないのに、なんとなく落ち着かなくてキョロキョロとあたりを見回していると、
ＪＭ「座りなよ」
と、壁際に置かれたソファーを指さした。
言われた通りにソファーに座ると、ジミンさんも私の隣に座った。
人一人分空いたスペースがちょっと寂しくて、少しだけジミンさんの近くに座り直した。
ＪＭ「歌、全部自分で作るの？」
『まぁ…カバーやっても面白くないし。世の中に伝えたいこと、いっぱいありますから。』
ＪＭ「あの歌は、俺に伝えたかったこと？」
私が作った、片想いする女の子の歌。
私が、ジミンさんを想って作った歌。
もう、逃れられないから。
もう一度だけ、言うね。
『ジミンさん、私、今思えば一目惚れだったと思います。』
ごくんと唾を飲み込んだ。
『ライブの練習してる時とか、バイトしてる時とか、ただ街を歩いてるときでさえ、私はずっとジミンさんのことが頭から離れなかった。
ジミンさんがライブに来てくれなくても、ジミンさんが女の人と楽しそうに歩いてても、全然気持ちは変わらなかったんです。
ジミンさんが好き。
あの人に勝てなくてもいいから、2番目でもいいから、ジミンさんの特別になりた…んっ』
.
気づけばジミンさんの顔が目の前まで近づいていて、唇に当たるあったかい感触に体が震えた。
触れて、離れて…また触れて。
後頭部を掴まれ逃げることもできないまま、私はその感覚にただ目をつむっていた。
人生で初めて経験するキスに、私の心臓は壊れそうなくらい高鳴った。
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花帆 - 完結おめでとうございます！一気に読めてうれしい&面白かったです♪ ジミンちゃんが彼女に出会って お互いに良い変化するのも甘くなるのも良かったです！ (2021年7月21日 1時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 環さん ツンデレ ジミンちゃん 読んでて楽しかったです。ありがとうございます。 次のお話しも楽しみにお待ちしてます^ ^ (2021年7月10日 20時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
kumitake84(プロフ) - 番外編ありがとうございました。環さんのお話は甘々だけでなく切ない部分もキチンとあってお話にメリハリがあって、とても好きです。ジミンちゃんが幸せになってくれて良かった。テテ編の続きももしあれば、楽しみにしてます！ (2021年7月9日 8時) (レス) id: f676af609a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：環 | 作成日時：2021年7月9日 0時
