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「この前さ、駅前の本屋行ったんだけど」
バンドのメンバーであるソラが帰り際に話をしてきた。
青く染めた短い髪に白いメッシュの入った、華奢な女の子。
大学のサークル時代からの友達。
『あんた本なんか読まないじゃん』
ＳＲ「最近読むのー」
『マジで！？』
ＳＲ「てか、大事なのはそこじゃないんだな〜これが。」
ソラがチッチッチと指をふった。
『なによ？その本屋に何かあるの？』
ＳＲ「ものすっごいイケメンがいる！」
『………。』
ずいっと私の方に体を寄せてくるソラを、肩で押し返した。
ＳＲ「え？なに？」
『……はぁ、そんなことだろうと思った。』
ＳＲ「あ、大したことないと思ってるんでしょ。もうやっばいからね。あたしらなんかそこらの石ころみたいなもんよ」
『そんなにかっこいいの？』
ＳＲ「エベレスト級！」
『もうたとえがアホっぽいんだよね。』
むーっと口を尖らせるソラ。
突然私の腕を掴んで、進行方向を変えた。
『え、何？どこ行くの？』
ＳＲ「今からイケメンを拝みに行く。」
『えーっ！やだよ1人で行ってよ！』
ＳＲ「寂しいこと言わないで〜」
『ていうか、あんた彼氏いんじゃん！』
ＳＲ「イケメンは別腹〜。案外Aとくっついちゃうかもね」
『ないね。彼氏なんていらないもん』
ＳＲ「またまた〜わかんないじゃあん」
なんて偏差値の低い会話なんだろうと自分で頭を抱えたくなる。
.
いつのまにか小さな本屋の前にたどり着いていた。
こじんまりとした本屋の前に立つ派手な見た目の2人の女。
私たちは明らかに場違いな存在だった。
ＳＲ「よし、入ろう。私の掘り出したイケメン店員をご覧あれ〜」
『ちょ…待ってよソラ』
ずんずんと本屋の中に入っていったソラを慌てて追いかけた。
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花帆 - 完結おめでとうございます！一気に読めてうれしい&面白かったです♪ ジミンちゃんが彼女に出会って お互いに良い変化するのも甘くなるのも良かったです！ (2021年7月21日 1時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - 環さん ツンデレ ジミンちゃん 読んでて楽しかったです。ありがとうございます。 次のお話しも楽しみにお待ちしてます^ ^ (2021年7月10日 20時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
kumitake84(プロフ) - 番外編ありがとうございました。環さんのお話は甘々だけでなく切ない部分もキチンとあってお話にメリハリがあって、とても好きです。ジミンちゃんが幸せになってくれて良かった。テテ編の続きももしあれば、楽しみにしてます！ (2021年7月9日 8時) (レス) id: f676af609a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：環 | 作成日時：2021年7月9日 0時
