ep17 ページ17
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JK「 Aちゃん 」
柔らかく私を呼ぶ声にはっと我にかえる。
それと同時にソクジンさんに掴まれている方とは反対の腕を取られて引き寄せられた。
『 ...ぐうちゃん 』
今の今まで固まっていた口が、嘘みたいに動いて
無意識のうちに彼の名前を呼んでいた。
私を後ろから抱きしめるぐうちゃん。
彼の表情は私からは見えない。
JN「 ...君は... 」
さっきまで私を掴んでいた腕をぶらりと下げて驚きを隠せない顔で私の後ろにいるぐうちゃんを見つめるソクジンさん。
JK「 昨日は、どうも 」
その言葉に更にソクジンさんは目を見開いた。
JN「 ...君が、パクさんの彼氏？」
JK「 そうだよ 」
首にまわされたぐうちゃんの腕を少し緩めて顔だけ振り返ってみれば
『 あちゃー... 』
ソクジンさんが驚くのも無理はない。
今の彼は紺のブレザーを身にまとった“高校生”丸出しの格好だったからだ。
JK「 帰ろう、Aちゃん。“俺たちの”家に 」
“俺たちの”を、強調したぐうちゃん。
こくんと頷けば、満足そうに笑った。
JN「 ...そういう、こと...か 」
目を細めて私たちを見るソクジンさん。
JN「 君とAじゃ、釣り合わないよ。傷つくのは彼女だ 」
JK「 それをあなたが言うんですか？」
ソクジンさんは一瞬言葉に詰まる。
JN「 ...君はAが好きなの？」
さっきより幾分か落ち着いた声で問いかけた。
その質問に、ドクンと胸が脈打ったのは私。
ぐうちゃんはどう答えるんだろう。
JK「 ああ、好きだよ。少なくとも、あんたよりはね。この手を離したくない 」
私を抱きしめていた腕を解いて
今度は私の左手を取って握りしめる。
だけど、それが彼の本心ではなく
私のためについてくれている嘘だと気付かないほど馬鹿じゃない。
...何故、それに対してモヤモヤしたものが広がっていくのだろう。
ぐうちゃんの答えを聞いて大きくため息をつくソクジンさん。
JN「 これだけは覚えとくといいよ。
君にAは幸せにできない 」
そう強く言ったソクジンさんは私をチラリと見て、いつものように優しく微笑むと去っていった。
JK「 ...っ、だからあんたにそれを言われる筋合い、ない... 」
もう遠くなったソクジンさんの背中に投げかけたぐうちゃんの言葉は私にしか届かなかった。
続く (更新停止中)
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パボ(プロフ) - もうこれで終わってしまったのでしょうか？？ (2019年1月14日 16時) (
レス) id: c5856a50f6 (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - べくみんさん» ありがとうございます！期待に添えるように頑張ります！ (2018年10月30日 21時) (レス) id: 4a705d4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
べくみん(プロフ) - ぐぅちゃんとのこれからの展開を楽しみにしています。 (2018年10月30日 7時) (レス) id: ec68946856 (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - シズニ NCTさん» ありがとうございます嬉しいです！（ ; ; ）頑張ります！ (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4a705d4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
シズニ NCT - 凄く面白いです!更新頑張って下さい!! (2018年10月28日 9時) (レス) id: a4c43c4849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ena | 作成日時：2018年10月18日 23時
