純情可憐【宮侑】 (ページ1)

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かわいいページ1

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第一に、
私は彼が多分好きだ。

多分っていうのは、まだ確証を得ていないから。

一年から同じクラスになって、二年目。
そこそこの仲にはなったのではないだろうか。

第二に、
でも、恋人になりたいわけではない。

そもそもバレーボールが大好きな彼に
きっと恋人は要らない。

デートも、恋人らしいことも、
きっと彼には要らない。

バレーボールが中心の彼にとって
邪魔であるし、むしろ彼の恋人はバレーボールだ。

だから、些細なことでいい。

彼の邪魔にならず、私が満足になれること。

＿＿＿＿＿＿＿＂かわいい＂って言われたい

「なぁ今日何で髪下ろしてるん」

「朝時間なくて、急いどったから」

「女子の朝って忙しいんやなぁ」

「でも雰囲気変わるやろ？」

「まぁ、ええやん」

ええやん。

ええやん、か。でもうれしい。

バレーボールにしか興味のない彼。
ほら、今もスマホを横にして見ているものはきっとバレーボール。

そんな彼に、毎日の容姿を
気にしてもらえるだけで私は嬉しいのだ。

それに話す時はちゃんとこっちを向いてくれる。

あぁ、そういうところ、凄く好きなんだよなぁ

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