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？「あれ、ケーキ屋の？」
「え？」
貰った焼き菓子が詰まった袋を
ブンブンと振りながら
暗い夜道を歩いていると声をかけられた。
「...末澤さん？」
よく見ると街頭に照らされた金髪が
キラキラと輝いていた。
「びっくりした〜...不審者かと思いましたよ...」
末澤「ごめんて笑」
「どっか行ってたんですか？」
末澤「うん、コンビニ、買い忘れたもんあって」
コンビニの袋を持って歩くだけで
絵になる人っているんだな〜、なんてアホみたいな考えが浮かんでいた。
末澤「てか1人で帰ってんの？！危ないで？送るわ」
「いや、えっ？大丈夫ですよ、いつも帰ってるし」
末澤「いいから！素直に送られといて」
いつもと違うこの状況に
なんだか落ち着かない。
末澤「そういえばさ」
「はぃい？」
やらかした、めっちゃ声裏返った。
恥ずかしすぎる...。
末澤「っはは、何今の声？おもろいなあ」
「お恥ずかしい...それよりなんでしょうか...」
末澤「あ、いや名前知らんなって」
そういえば。
私は予約を承ったりすることもあって
名前は知っていたが、
いち店員がわざわざ名乗ったりしないからなぁ。
「たしかに！一方的に知ってんのもあれですよね、AAです。」
末澤「A、いい名前やな」
「んふ、でしょう？末澤さんも素敵なお名前ですよね」
末澤「おん笑」
普段お店で話す少しの間でも思ってたけど
末澤さんと話すの落ち着くなあ。
一見怖そうに見えるのな
優しいし、会話を盛り上げんのが上手いんやな。
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作成日時：2022年3月22日 22時
