メロンソーダの魔法 ページ17
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先輩「ドラムできたりする？」
？「..できます！」
すごいなドラムできんねや
一際大きな声が耳に入り抱いた感想。
先輩「Aさんは楽器経験ある？」
「えっ、あ、ベースを少しだけ」
先輩「そっか！経験者か〜嬉しいなぁ！」
完全に意識を飛ばしていた私は
目の前の先輩に話しかけられて驚いてしまった。
いや本当に触ったことある程度なんです！
なんて心の叫びは目の前の先輩には届かなかった。
先輩「今日は好きなだけ練習でも見学でもして行ってなぁ！」
帰るタイミングも自由やで！
そう宣言され、改めてこのサークルの人は自由人ばかりだと実感した。
軽く自分のベースを触ってから
しばらく先輩たちの演奏や
周りの同級生らしき子たちをぼーっと見ていた。
しかしそれも飽きてきて帰ることにした。
「...お疲れさまです」
ドアの近くにいた先輩にだけ
小さな声で挨拶をして部室を後にした。
やっぱ気楽にバイトに専念した方がよかったかな〜
？「Aさん！やんな？」
「え？」
佐野「俺佐野っていいます！」
「あーさっきの...」
佐野「さっき？」
後ろから話しかけてきたのは
ドラムができると返事をしていた彼だった。
「いや、同じサークルだよね」
佐野「そう！話したいなーと思って追いかけてきちゃった！！」
「私と？そんな面白い話できひんで...？」
佐野「いやそんな笑い強制するタイプちゃうし！笑」
特に面白味のない私に話しかけたいと
追いかけてきた佐野くん。
かなり変わっている人なんだろう。
そしてその考えが正しかったと確信する出来事は割とすぐに起きた。
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作成日時：2022年3月22日 22時
